東京・吉祥寺、下北沢の自家焙煎珈琲ショップ「LIGHT UP COFFEE」を営む川野優馬さん(@yuma_lightup)の投稿がツイッターで話題になっていました。

コーヒーは産地ごとにいろいろな個性がある。それはなんとなく筆者も知っていたのですが、「ブラジル」「コロンビア」「グアテマラ」……名前だけでは特徴をイメージしづらいですし、色も形も似ているのもあって、どのコーヒーを選べば良いのか分からないっていうことありませんか?

コーヒー初心者でも選べるコーヒー産地のフローチャートつくってみました(@yuma_lightupより引用)

川野さんが公開したのは、そんなお悩みに答えてくれる、コーヒー産地別のフローチャート。「どんな気分になるコーヒーを選びたい?」に回答すると、その後は味の好みに答えていくだけで、ピッタリのコーヒー産地へといざなってくれます。

このチャートがあれば、そもそもの自分の好みを把握できますし、注文のときに豆を選ぶ楽しさを再発見できそうです。この投稿に、読者の皆さんからは「とてもわかりやすいですね!」「活用させて頂きます」と称賛の声が寄せられていました。

ツイ主さんに聞いてみた

――こちらのチャートを投稿した経緯を教えてください

川野さん:LIGHT UP COFFEEというコーヒーショップを東京の吉祥寺と下北沢で運営しているんですが、コーヒーに関するお客様からの疑問や悩みで一番多いのが、「どうやってコーヒー豆を選んだらいいかわからない」というところなんですね。

もちろん淹れ方の質問もいただくんですが、それはあくまで店でコーヒー飲んで豆を買った上での疑問なので、コーヒーの魅力や美味しさを伝えたい身としては最初の疑問をわかりやすく伝えたいと思っていました。

その中で、店をやって焙煎もやって産地に行くほどコーヒーが大好きな僕が個人的に思う、「そのときの気分でどうやってコーヒーを選ぶか」を図にまとめてみたのがこのチャートです。

――とっても分かりやすいチャートでした

川野さん:厳密にいうと、図の一番左・ホンデュラスについては、コスタリカ、エルサルバドルなど優しく穏やかで甘さをしっかり感じられる中南米産のコーヒー豆を挙げることもできたのですが、あえてわかりやすくしています。コーヒーが好きな人から見たら「いや、そうは言ってもブラジルにこういう味もあるよ」「こんなコロンビアもあるからくくれないよ」といった踏み込んだ意見もあるはずです。あえてそれを分かった上で、初心者の人向けにざっくりと切り口をまとめました。

――「試してみたい」「買ってみたい」と言う声が多く寄せられています

川野さん:店の仕入れや焙煎によってコーヒーのどんな美味しさを伝えたいかということが違う上、生産も多様なので、一概に全てのコーヒーにこのチャートが当てはまるわけではありません。ただコーヒーショップでコーヒーを選ぶときに、バリスタやお店の人への質問ややりとりをする際、このチャートの切り口を参考にしてもらえたらいいなと思っています。

「今日は晴れているし元気になる明るい感じのコーヒーがいいな」とか、「穏やかでリラックスできるコーヒーがいいです」「果実感あるコーヒーを試してみたいです」といった感じで。

――お店の人とのコミュニケーションも楽しみの一つですもんね

川野さん:実際のところ今はこんなざっくりした分類ができないくらい、生産者ごとに品種や生産方法が多様になっています。本当にイチゴやオレンジの風味がしたりするものもあるんですよ。ちなみに僕は浅煎りのエチオピアやケニアのフルーティな風味で衝撃を受けコーヒーが好きになりました。

選択肢を参考に好みをお店の人やバリスタに聞いてみて、そのお店のラインナップで合うものを選んでみてください。いろんな味わいのコーヒーがあるからコーヒーは楽しいです!


ちなみに筆者が試してみたところ、「ホンデュラス」との答え。今まで飲んだことのない産地だったので、ぜひお店で試してみようと思いました。コーヒー好きな皆さん、ぜひチャレンジしてみては?