福井県および福井市による「福井美食フェア~#福井ご縁の店で味わう~」が2021年11月1日から11月30日まで首都圏の飲食店76店舗で開催中。発表会に足を運んで、福井県の美食をとことん味わってきた。

  • 文字通り美食が楽しめる「福井美食フェア」は11月30日まで開催中

グルメの宝庫・福井の味覚が新宿に大集合

やってきたのは、新宿にある「バスあいのり3丁目テラス」。こちらでは「福井美食フェア」の期間限定メニューや物販販売を行うそうで、発表会もテラスを利用して開催された。じつは、福井県にはこれまでご縁がなく、行ったことがない筆者。越前ガニをはじめとする海の幸を食べられるイメージはあるが、正直ほかにはどんなグルメがあるのかは知らなかった。会の冒頭、あいさつに登壇した福井県農林水産部 部長 池田禎孝さんによると、福井には、越前がに、若狭ぐじ、ブランド米「いちほまれ」、日本酒ブランド「さかほまれ」等々、美味しいものばかり。2024年春の北陸新幹線延伸に向けて、まだまだ知られていない福井県の魅力を知ってもらいたいとのことで、こうしたフェアを開催することになったという。

福井の代表的な食材5品目として、まず紹介されたのが「そば」。福井県は日本有数のそばの産地で、そばが美味しい都道府県第1位(2021年2月ねとらぼアンケート結果)になったりしているのだとか。若狭湾で獲れる高級魚アカアマダイの中でも、漁獲方法や大きさ・形・鮮度管理などの厳しい基準を満たした個体「若狭ぐじ」、活〆神経抜きをしており刺身で食べることができる「越前がれい」、独特のねっとりとした甘みがあるブランド「ふくい甘えび」といった海産物、さらに福井県オリジナル酵母を使用して名水から作りあげる日本酒「さかほまれ」と、これだけで美食の宝庫であることがよくわかる。

そんな福井県の食材は、「産地直送バスあいのり便」により、収穫された翌日に新宿に届くという。旅客用高速バスの貨客混載によって、配送ルート・販売先の確保がネックとなり従来の物流では県外に出せなかった様々な希少な産品を、専用のクーラーボックスに入れて鮮度を保ったまま運び、バスタ新宿などで荷下ろしして、「バスあいのり3丁目テラス」をはじめ、都内に販売している。

発表会では、そうした食材を使い「バスあいのり3丁目テラス」で提供されているメニューを試食することができた。最初に食べてみたのは、「越前がれいフィッシュバーガー」(950円)。

  • ふんわりした食感に新鮮さが感じられる「越前がれいフィッシュバーガー」

越前がれいの新鮮さがわかるふんわり且つしっとりした淡白な味わいに、特製タルタルがマッチしていて、衣のサクっとした食感もあって美味しい。フィッシュバーガーってなんとなくモサモサしているイメージがあったのだがこれはまったく違った。

「甘えびユッケ丼」(1,100円)は、贅沢にたっぷりと甘えびが盛られたどんぶり。真ん中に置かれた卵黄をつつくと、とろ~りと甘えびと混ざり合って、もうたまらない。ねっとりした濃厚な甘みが最高だ。

  • 贅沢過ぎる見た目と味「甘えびユッケ丼」

「甘えびシーフードカレー」(1,000円)は魚介の旨味たっぷりのスープとふくい甘えびを合わせた濃厚カレー。

  • 「甘えびシーフードカレー」に乗ったえびは頭まで旨味が詰まっていた

「若狭ぐじゆず塩ラーメン」(950円)は、魚介の旨味がさっぱりしたゆずの香り、塩味と調和していくらでも食べられそうな絶品だった。

  • 「若狭ぐじゆず塩ラーメン」はじっくり味わってほしい絶品

また、「福井のそばガレット バニラアイス添え」(660円)は、風味のよいソバのガレットを食べることで、いかに福井のそばが美味しいのかが想像できた。

  • そばガレットで福井のそばへの期待がより一層高まった

  • 海産物の数々には日本酒「さかほまれ」がまちがいなく合うはず

さまざまな規制が徐々に解除されているだけに、「ちょっと遠出してみようかな」と思っている人もいるはず。とはいえ、さてどこに行こうかと思ったときに、行ったことがない土地のことをちょっとだけ知ることができると旅の参考になるのでは。「福井美食フェア」で福井の美味しい魅力を知ってしまった筆者は、早速、福井県に旅行に行ってみたいな~と思ったのであった。

●information
「福井美食フェア~#福井ご縁の店で味わう~」
開催期間:2021年11月1日~11月30日
参加店舗:首都圏飲食店76店舗
※使用する県産食材やメニュー内容は店舗によって異なる