オーディオテクニカは、オープンエアー構造とワイヤレス接続を両立し、「目の前に広がる音の臨場感と解放感のある着け心地を実現した」というヘッドホン「ATH-HL7BT」を11月12日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は約20,000円を見込む。

  • ATH-HL7BT

オンラインライブの広がりや、ソニーの「360 Reality Audio」(360RA)をはじめとする空間オーディオに対応した楽曲の増加などを受け、「自宅でのエンターテインメントを良い音で快適に楽しむ」ことを目指した新機種。

  • 装着イメージ

解放的なリスニングスタイルの実現のため、ワイヤレスヘッドホンでは珍しいオープンエアー構造を採用。「周りの空気とともに自然な音の鳴りや広がり、余韻まで感じられる」としている。また、53mm径の大口径ドライバーと高品位なDAC、ヘッドホンアンプも搭載。迫力のある低域と美しい中高域をクリアに再現する。

ホームユースのワイヤレスヘッドホンとしては最軽量クラスを謳う、重さ約220gを実現。頭部と接触する面積を大きく取ることで装着時の負担を分散し、側圧を軽くして締め付け感もなくしたという。イヤーパッドは2層構造で、耳に触れるレイヤーはソフトなクッション材で装着性を高め、音を伝えるレイヤーは硬めのクッション材で音響パフォーマンスを高めている。

専用アプリ「Connect」でヘッドホンのイコライザー設定や音質、音量レベルなどをカスタマイズ可能。音量ステップはデフォルトの16段階から、32段階や64段階といった細かいステップでコントロールするモードにも切り替えられる。360RAの設定も行え、音場やヘッドホンの音響特性を最適化してリアルな臨場感を楽しめるとする。

さらに、アプリ上でカスタマイズしたイコライザーを、ほかのユーザーと共有できるシェア機能にも対応。自分のイコライザー設定をSNSで共有したり、他の人のイコライザー設定を取り込んで楽しめるという。なお、この機能を備えているのは、同社のワイヤレスヘッドホンの中でもATH-HL7BTのみだという。

  • 手に持ったところ

Bluetooth 5.0準拠で、コーデックはSBCとAACに対応し、音と映像のずれを抑える低遅延仕様。ハンズフリー通話が可能で、MEMSマイクとビームフォーミングマイク技術を使ってクリアな通話が行えるようにした。2台のBluetooth機器へ同時接続できるマルチポイントにも対応する。

連続再生時間は最大約20時間。充電時間は約1.5時間。約10分の充電で約150分使える急速充電に対応する。L型の3.5mmステレオミニプラグを備えた長さ2mのケーブルが付属し、有線接続時はハイレゾ再生も可能だ。

再生周波数帯域は5Hz~40kHz(Bluetooth接続時の伝送帯域は20Hz~20kHz)。出力音圧レベルは100dB/mW、インピーダンスは48Ω。長さ30cmの充電用USBケーブル(USB Type-A/USB Type-C)なども同梱する。

  • 有線接続のイメージ