衣食住の何に重きを置くかは人それぞれ。くいしんぼうのわたしには昔から「食」が圧倒的に重要で、食べるものに比べたら着るものと住む場所にはそれほど執着がなかった気がします。けれども、子どもが生まれてから「どんな家に住みたい?」と聞かれたら、ぼんやりと頭に浮かぶイメージがありました。
キッチンで夕飯の用意をしているわたし。子どもたちが外で遊んでいる。夕暮れが近づいてきた。ご飯が炊けた、お味噌汁も湯気を立てている。ぷ〜んとお魚が焼き上がるにおい…しゃもじを片手に大きな窓をガラッと開けて叫ぶ。
「おーい、ご飯できたよ〜!」