学情は、企業の採用担当者を対象に「中途採用」に関するWebアンケートを実施した。

同調査は、新型コロナウイルスの感染が減少傾向となり、緊急事態宣言が解除されたことなどから、採用拡大に踏み切る企業が増えていることを受け、中途採用の計画や中途採用で入社した社員の戦力化・定着に関して調査したもの。有効回答数は549名。

結果は次の通り。中途採用の拡大については、半数以上が「拡大する予定」「どちらかと言うと拡大する予定」と回答。景気の回復やコロナ後を見据えて、採用人数を増やす企業が増えており、中途採用における人材の獲得競争はより激しさを増すと考えられる。

  • 半数以上が「中途採用を拡大する予定」と回答

また、中途採用を拡大する理由は「即戦力採用のため」が69.1%で最多。次いで「事業拡大のため」59.7%となり、「人材獲得競争が再スタートする前に、優秀な人材を採用したい」「景気の回復を見据えて、中途採用を拡大したい」といった声が寄せられた。

  • 中途採用を拡大する理由は「即戦力採用のため」が69.1%で最多

入社前に実施している、実施したいフォローについては、「職場見学」が45.9%で最多となり、「入社後に上司や同僚となる現場の社員と話す機会」が42.6%、「役員と話す機会」が33.7%となった。上司や同僚、役員と話す機会を設けることで、転職希望者に社風を理解してもらい、ミスマッチのない採用をしたいと考える担当者が多いと推察される。

なお、20代の転職経験者を対象にしたアンケートでは、「転職活動の際に、あると良かったと思う機会」で、「職場見学」が上位にきており、実際に転職をした人が「欲しかった」と思うフォローと、企業が実施(実施したいと考える)しているフォローが合致していることが分かる。

  • 中途採用で入社する社員に入社前に実施している、実施したいフォロー