新京成電鉄は4日、新京成線を走行し、11月1日をもって全車が約43年の活躍に幕を閉じた8000形の引退を記念し、各種イベントを開催すると発表した。その第1弾として、「ありがとう8000形引退記念乗車券」を11月15日に発売する。

  • 新京成電鉄の車両8000形

8000形は1978年11月に1次車を導入。新京成電鉄で初めて両開きドアと冷房装置を採用した車両で、2008年からは一部車両をVVVFインバーター制御に改造。コーポレートカラーのジェントルピンクを基調としたカラーリングが主となる中、2017年からリバイバルカラーとして6次車の8512編成を昭和から平成にかけての「標準色」(ベージュの下地に茶色の太めのラインを1本引いたもの)に塗り替えた。そのスタイルやカラーリングにちなみ、「くぬぎ山の狸」の愛称で親しまれた。

「ありがとう8000形引退記念乗車券」は、11月1日に引退した6次車の編成番号「8512」にちなみ、駅ナンバリングに数字の「8」「5」「1」「2」が入る4駅の乗車券をセットにした商品。元山駅からの普通乗車券(250円)と駅ナンバリング「08」、八柱駅からの普通乗車券(250円)と駅ナンバリング「05」、松戸駅からの普通乗車券(250円)と駅ナンバリング「01」、上本郷駅からの普通乗車券(250円)と駅ナンバリング「02」のセットで、発売額は1,000円。発売部数は3,000部。新京成線各駅(京成津田沼駅を除く)にて、2021年11月15日から2022年2月28日まで販売される。

  • 「ありがとう8000形引退記念乗車券」台紙

  • 「ありがとう8000形引退記念乗車券」の見本

他にも8000形の引退を記念して、イベントやオリジナルグッズの販売、特設サイトの開設を予定している。詳細は新京成電鉄の公式サイト・特設サイト内で順次発表される。