東武鉄道は4日、特急車両100系「スペーシア」の1編成(101編成)を1720系「デラックスロマンスカー」をイメージした「『デラックスロマンスカーカラー』スペーシア」とし、12月5日から運行開始すると発表した。
同社はデビューから30年を迎えた100系「スペーシア」と200型「りょうもう」の活躍を記念し、昨年から今年にかけて日光線・伊勢崎線で活躍した歴代車両を振り返るリバイバルカラー車両企画を実施。「『デラックスロマンスカーカラー』スペーシア」はその第3弾となる。
1720系「デラックスロマンスカー」は、1960年に日光線の特急列車として運行開始。高級感の漂う暖色系の色調と、前頭部のボンネットタイプと呼ばれる独特なスタイルで当時の人気を博した。車内設備にも工夫を凝らし、乗降口に折り戸式自動扉、車両間の貫通路に完全自動のマジックドア、座席にシートピッチ1,100mmのリクライニングシート、台車に空気ばねを採用して乗り心地にも配慮したほか、3両目にジュークボックスを設置したサロンルームなど豪華設備を備えていた。1991年8月に100系「スペーシア」に代わるまで、31年間にわたって日光・鬼怒川エリアへの快適な旅を提供するアクセス特急として活躍した。
今回、1720系「デラックスロマンスカー」をイメージし、100系「スペーシア」1編成(101編成)にロイヤルベージュとロイヤルマルーンのラインを配した暖色系のカラーリングで塗装。「『デラックスロマンスカーカラー』スペーシア」として運行する。
リバイバルカラー車両の運行を記念し、2021年12月5日から2022年1月4日まで「1720系カラーリング『デラックスロマンスカーカラー』スペーシア記念乗車券」を発売。浅草駅から1,390円区間の一般式大人片道乗車券、浅草駅から700円区間の一般式小児片道乗車券、浅草駅から910円区間の大人片道乗車券の3枚セットで、購入特典としてARで懐かしの1720系画像スライドショーを閲覧できる専用の無料アプリがダウンロードできるほか、限定オリジナルポストカードセットをプレゼントする。東武日光駅ツーリストセンターの商品を500円以上購入すると、豪華限定オリジナルグッズが当たる抽選会に参加できる。
発売額は1セット3,000円。発売数は3,000セット(1人10セットまで)。東武線の55駅にて発売され、売り切れ次第終了となる。