OKIとコクヨは11月4日、オフィスで健康性を高めるソリューションの共同検証を開始したことを発表した。スマート・ロボット「temi」にOKIが開発した行動変容エンジンを搭載して、オフィスで働く人に語りかけを行うことで、心と体を整える健康行動を促進して、習慣化を実現するとのことだ。

  • 「temi」を使用した健康ソリューションのイメージ

コロナ禍でテレワークが急速に進み、運動不足による健康被害のほか、ストレス蓄積による不安やメンタル不調といった課題も散見される。こうした課題に対して、OKIは健康行動の促進と習慣化を目指した行動変容技術を研究し、一人一人の生活習慣に応じた最適な提案メッセージを提示する独自のアルゴリズムを開発したという。

このアルゴリズムを搭載した行動変容エンジンは、個人の属性と、日常生活で取得できる行動データやバイタルデータに、行動科学や健康心理学の知見を掛け合わせて、健康行動の提案メッセージを表示する。

また、コクヨは、遠隔地にいながら同じ空間を共有しているような感覚を提供する「テレプレゼンス機能」を搭載したスマート・ロボット「temi」に注目して、健康増進ソリューションの企画を開始したとのことだ。

今回の検証では、OKIの行動変容エンジンを搭載した「temi」が、笑顔や挨拶、運動といった健康行動を促すメッセージを、オフィスで働く人たちに提示して健康行動の促進効果を測定する。OKIの情報通信技術とコクヨのオフィス等環境構築の知見を掛け合わせることで、両社はオフィスの健康増進に貢献するとしている。

  • 「temi」を使用して健康メッセージを表示するイメージ