最近のiPhoneは急速充電に対応しているので、きちんとした装備を用意すれば短時間で外へ持ち出すレベルまで充電できます。Appleがサポートページで公開している情報によれば、iPhone 8以降の場合、USB-C - Lightningケーブルと18ワット以上の出力が可能なPD対応USB電源アダプタを用意すれば、約30分で最大50%に充電できます。
ただし、これはややざっくりとした情報。利用するモデルによっては、装備を吟味すればより短時間で充電できるかもしれません。「18ワット以上」という数値は、iPhone 8以降のモデルすべてに適用できるいわば最大公約数で、実際にはそれ以上のワット数で充電できることもあるからです。
最大65ワットでの出力が可能なPD対応USB電源アダプタを用意し、USB-C - Lightningケーブルとの間にUSBワットチェッカーを設置してiPhone 13 Proの充電を測定したところ、一時的に20〜22ワットで充電されることを確認できました。つまり、最大30ワットの電源を用意すれば、わずかとはいえ最大18ワットの電源より速く満充電できることになります。
この最大何ワットで充電されるかは、iPhoneのモデルごとに多少の差があります。前述した方法をiPhone 12 Proで試したところ、瞬間的に16ワットを超えることはあっても12〜14ワットで一定していました。やはり、Apple公式情報のとおり18ワットを基準に選べばじゅうぶんといえます。
とはいえ、瞬間的ではあっても18ワット以上で充電できるiPhoneが存在することもまた確か。価格や大きさなど他のスペックが変わらないのであれば、より出力が大きいPD対応USB電源アダプタ/モバイルバッテリーを選んだほうが、1分1秒を争う急速充電には役立つはずです。