LINEで動画を送れない原因は?
LINEで「動画が送れない」という状況は、実はめったに発生しないトラブルです。なぜなら、LINEでは大容量・長時間の動画ファイルであっても、非対応の動画ファイル形式であっても、送信(アップロード)すること自体は可能だからです。
ただし、大容量の動画を送っても問題は起きませんが、長時間の動画や非対応の動画形式は受け手側で再生する際に不都合が生じます。
大容量の動画を送った場合
LINEには、送信できる動画の容量に上限はありません。ただし、送信した動画は自動的に圧縮されます。実際に筆者が299MBの動画ファイルをLINEで送信して再ダウンロードしたところ、容量は13.4MBに圧縮されていました。
長時間の動画を送った場合
LINEでやり取りできる動画の長さは5分までです。5分を超える動画を送信すると、5分ちょうどにカットされてしまいます。長時間の動画は、大事なシーンが収まるようにあらかじめ5分以内にトリミングして送るか、複数の動画に分割して送るといった工夫が必要です。
非対応の動画形式を送った場合
LINEではMP4、MOV、AVI、WMVといった主要な動画形式をサポートしています。動画形式に関する公式資料は見当たりませんが、筆者が確認したところ、MKVとFLV形式の動画は送信はできるものの、再生はできませんでした。
LINEで動画を送信できないときの対処法
上記の検証結果からLINEで動画が「送れない」ときの原因としては、「通信環境(インターネット接続環境)」と「LINEの障害」、「アプリやスマホの状態」を疑うべきでしょう。
もっとも疑わしいのは通信環境
真っ先に確認すべきは、Wi-Fiやモバイルデータ通信にきちんと接続できているかといった通信環境です。次の項目に注意しつつ、他のアプリやWebブラウザでインターネットにアクセスできるか確かめましょう。
- 圏外にいないか
- 通信キャリアに障害が発生していないか
- Wi-Fiルーターは正しく動作しているか
- 接続はできていても、通信速度が極端に遅くないか
- 機内モードに設定していないか
LINEのサービス自体に障害が発生していないか
通信環境ではなく、LINEに障害が発生している可能性もゼロではありません。TwitterのLINE公式アカウントから、関連する情報が出ていないか確認してみましょう。
LINEアプリやスマホのOSが最新の状態か?
LINEでは動画や音声メッセージの送受信に問題がある場合、以下の対処法を推奨しています。
- 起動中のアプリを全て停止
- 端末を再起動
- LINEアプリを最新版にアップデート
- iOSやAndroid OSを最新版にアップデート
- 端末内の不要なアプリやデータの削除
- ウェブ利用制限⋅フィルタリングサービスの内容確認、または解除
写真や動画ファイルへのアクセス許可
iPhoneやAndroidスマホでLINEアプリから写真アルバムやカメラロールへのアクセスが許可されていなければ、動画ファイルを「送れない」以前の「指定できない」状態です。写真や動画ファイルを指定しようとした時点で確認ダイアログが出るので気づかないはずはありませんが、設定手順を解説します。
iPhoneの場合
Androidの場合
まとめ
LINEでは規定外の動画でも送信することはできるという点は意外でした。とはいえ、相手が再生できない状態で送信しても意味はありません。MP4、MOV、AVI、WMVといったメジャーな動画形式を使って、5分以内に内容を編集して投稿しましょう。
動画ファイルに問題がない場合は、ほかのアプリやWebサイトにアクセスして通信環境やLINEのサービスに障害が発生していないかを確認しましょう。原因が特定できない場合は、少し時間を置いてから再トライしてみるのも一つの手です。