日本は「山が多く平地が少ない国」と呼ばれているのをご存知でしょうか? 日本全国に数々の名山が存在しますが、特に信州の山脈はダイナミックで、多くの登山者や写真家を魅了してやみません。

そして現在、ツイッター上では、こんな山がツイッターユーザーの視線を釘付けにしています。

大作が完成しました。紙に墨で描きました。白い部分は塗り残しです。
(@KoichiYamashitaより引用)

  • (@KoichiYamashitaより引用)

絵の作者は山下康一(@KoichiYamashita)さんで、モチーフとなったのは長野県にある戸隠山。

驚くべきことに、なんとこの作品は“墨”以外は何も使わずに描かれていて、白い雪の部分は“塗り残し”で表現されているとのこと。その技術はもはや神業としか言いようがありません。

そのリアルさはあたかもそこに雪山があるのかと思うほど立体的で、雪山の厳しさや寒さがそのまま伝わってくるほどの迫力が込められています。

この精巧な絵にツイッター民は次々と魅了され、ツイートは1.9万件のリツイート、15.1万件のいいねを獲得(10月29日時点)。コメントも多数寄せられました。

「素晴らしい!! 感動です。実際に見て見てみたいなぁ」

「すごすぎます・・・・!!! (語彙力がない)飾ればそこに、雪山がいつでも見られるわけですね」

「塗り残しでこんなにも立体感が演出できるなんてすごすぎる 勉強になります」

「これは素敵ですね!! お金と仕舞う場所が有れば欲しいです」

「素晴らしいです。ホームページ見させていただきました。機会があったら、作品をみたいです」

「世界一綺麗な塗り残し」

「美しくて、雄大で、神々山姿。素晴らしい大作です! 」

「すごいの一言で済ませないですがとにかくすごい、、!!!!!!! すごすぎる! 」

「凄い…開いた口が塞がらないです」

「すごいです! 凍るほどの冷たい風が吹いて来そう」

「すごく良い絵だなと見ていたら、白い部分が塗り残しだということに驚きました! 」

「息をのむほど美しいとは、この事。素晴らしい! 」

「すごい迫力! 初めて部屋に絵画を飾りたいと思いました」

「以前に鬼無里のいろは堂で作品を拝見いたしました。モノクロの迫力に圧倒されました。」

「立体感が凄い……。かっこいい塗り残し」

「こんなに綺麗な塗り残しは初めて見た」

この絵の作者、山下康一さんに聞いてみた

墨だけでここまでの立体感と迫力が出せるとは衝撃的ですが、どんなテクニックを使えばこんなに凄まじい絵が描けるのでしょう。

今回は、作者の山下さんにお話をお聞きしてみました。

ーー製作時間や描くときのポイント、難しかった点などがありましたら教えてください。

制作期間は約1カ月です。この山は信州北部にある戸隠山の中の「西岳」と呼ばれている部分です。

私は山が好きで信州に移住し、山を描きたくて絵を始めましたので、制作のポイントは、私が登れる、あるいは登りたい山に描けているかどうか、です。

難しい点は、墨は失敗しても消す事が出来ませんので、とにかく慎重に筆を進めることです。

ーー山を描くことの魅力についても教えてください。

以前は水彩で山を描いていましたが、水彩ではどうしても優しい絵になってしまい、厳しさが出なかったため、墨で描くようになりました。山と向き合い、山の美しさと厳しさに向き合うことは、山を鏡として自分と向き合うことと捉えています。

ーー山下さんの絵を購入することは出来るのでしょうか?

絵は個展会場で販売しております。


ちなみに、絵のサイズは横100cm、縦53cmとまさに大作。ぜひ実物を生で見てみたいものです。山下康一さんの絵に魅了された方は、ぜひ個展などに足を運んでみては?