若葉台メディアセンターにて開催中の参加型イベント「君も博士になれる展 empowered by 博士ちゃん」。
企画プロデューサーにPanoramatiks (パノラマティクス)の齋藤精一氏、クリエイティブ・ディレクションにCEKAIの福田哲丸氏、イベント全体のアートワークにアーティストの大河原健太郎氏を迎えるなど、豪華クリエイター陣が担当する本展覧会。子どもから大人まで楽しめるその内容をレポートします。
会場の入り口では、番組に出演するサンドウィッチマンの2人からのビデオメッセージが。また、歴代の博士ちゃんたちの写真も一覧で紹介されています。
自分だけの「はかせちゃんのーと」を作ってGO!
最初に、ここで自分だけの「はかせちゃんのーと」を作ります。
ファイルに挟むページを選んだり、好きなスタンプを押したりしてノートができたら、ヒモを通して完成! このノートは会場内にある「はてなカード」を入れたり、気になったことを書き留めるメモとして使います。
まずは巨大な人体の中へ
いよいよ会場へ。まず目につくのが、大きな目玉がギョロリと動いている「体内探検」のコーナー。こちらは靴を脱いで入ります。
大きく開いた口の部分にある歯は、動かせるものや虫歯になっている歯が。なんだかリアルな感触の「のどちんこ」をくぐり、体の中へ入っていきます。
こちらは「どうしてお腹が減るのか」という疑問を表現した「胃」のボールプール。
このホースにボールを入れて脳へ送ると、上からボールが「胃酸」として降ってきます。胃が空っぽになると、脳の中にある飢餓中枢から体に命令が出る、ということを体験できるコーナーになっています。
先へ進むと、今度は「肺」と「心臓」が現れます。
心臓の手前にあるセンサーに手を置くと、巨大心臓が「ドクッドクッ」と動き始めました。なんと、手を置いた人の鼓動を感知してそのリズムを再現しているのだそう。
大人同士ではあまり違いが分かりませんでしたが、その後に手を置いた少年の鼓動が大人の鼓動とまったく違って驚きました。
心臓の先は「腸」になっています。
小腸の内側にある「絨毛」の間を通っていくと……
そこには「うんち」が! この体の持ち主はだいぶ溜まっているので便秘気味のようです。 そしてその先にある小さな穴。もうお気づきかと思いますが、「肛門」です。
そう、この肛門を通ってうんちとして排泄される体験ができるのです。
一見小さな穴なので、「子どもたちが楽しむのかな」と思っていると、「大人もいけますよ」ということなので、勇気を出していざ……! うんちになっていたので写真はありませんが、無事に体内から脱出することができました。
動物になりきる体験コーナー
番組に登場した博士ちゃんたちの研究ノートやコレクション、創作物が展示されているコーナーも。実際の研究ノートを目にすると、その熱意がよく伝わってきます。
その隣にあるのが、「スローハント」。気配を消して音を立てずにゆっくりゆっくりと獲物に近づいて狩りをするスローロリスになりきって、虫を捕まえるゲームです。
いくつかコースがあり、それぞれ難易度が違うそうなので、いろいろとチャレンジしてみてください。
こちらは「やりすぎ求愛ダンス」。ユニークな動きで求愛行動をする動物たちになりきって、モニターに向かってダンスをします。
絶滅動物がVRでよみがえる
その後ろにはなにやらお墓らしきものが並んでいます。過去に絶滅した動物たちの墓場だそう。
墓標に描かれているQRコードをスマホにかざすと、絶滅したはずの動物が目の前に現れます。
まるで生きているかのように呼吸をしていて360度どこから見ても精巧に再現されています。一緒に写真を撮ることも可能。
不思議な音体験
次は音を体験するコーナーへ。「博士ちゃんカルテット」として、番組のテーマソング「博士ちゃん」を作曲した葉加瀬太郎氏と、楽器が得意な3人の博士ちゃんによるカルテット演奏が。ここでしか聴けないアレンジの演奏は圧巻です。
先に進むと現れるのが、音が見えるという不思議な装置「サウンドビジュアライザー」。楽器の音や自分の声をマイクに向かって出すと、音の高低や大小に反応して装置が動きます。音が空気の振動であるということがよく分かる装置です。
隣の部屋に入ると、四角く区切られた床に光の粒が投影されている空間が。一定のビートを刻むリズム音が流れています。
この光の中に人が入ったり、周囲に置いてある円柱を配置したりすると、それに合わせて流れているリズムが変わり、音が加わり、音楽のようにどんどんと変化していくのです。本当に不思議で、大人でも夢中になって遊べました。
大河原健太郎氏デザインのオリジナルグッズも
展示の最後には「ふし木とちし木」が展示されていて、来場者が「みんなに教えたいこと」と「不思議だと思ったこと」を貼っていきます。中心にはサンドウィッチマンの直筆メッセージも。
ちなみに、会場のあちこちに「はてなカード」が入ったボックスが設置されていて、全部で約150種類のさまざま“はてな”が書かれたカードを持ち帰ることができます。答えは書いていないので、自分で考えたり調べたりして答えを見つけましょう。
物販コーナーでは、イベントのアートワークを担当した大河原健太郎氏デザインのTシャツやトートバッグなどを販売。「ももたろう」や「つるのおんがえし」などおなじみの昔話を大河原氏がアレンジした絵本は必見です。
また屋外には、休日にフードトラックが出店する広場や巨大迷路などもあり、天気のいい日は外でもたっぷり楽しめます。
■Information
「君も博士になれる展 empowered by 博士ちゃん」
・開催期間:2021年10月2日~2022年5月8日
・時間:平日10~17時/土日祝10~18時
・会場:テレビ朝日若葉台メディアセンター(東京都稲城市若葉台2-10-1)
・アクセス:京王相模原線 若葉台駅北口より314m
・チケット:大人平日1,800円/土日祝2,000円、子ども平日1,200円/土日祝1,400円(シニア割引あり)
※最新の開催期間や開催状況は、公式サイトをご確認ください。