三井住友カードは10月28日、Custella Trend特別号「キャッシュレスデータで見る、2021年ヒット消費番付」を発表した。顧客時間と髙橋広行氏(同志社大学商学部教授博士(商学))の協力を得て、三井住友カードが保有するキャッシュレスデータをもとに、2019年から2021年の消費の伸び率などから独自のヒット消費番付を作成した。
横綱は「生鮮食品」
「コロナ禍における消費の変化」について、リアル店舗とオンラインの消費番付をみると、横綱は、ともに「生鮮食品」との結果に。伸び率(2019年比)は、オンライン(+160%)の方がリアル店舗(+142%)より大きく、同調査では「食品宅配の利用が大きく伸びた」と分析している。
大関は、リアル店舗では「ペット関連」(+120%)、オンラインでは「映画・動画」(+107%)。関脇は、リアル店舗では「コンビニ食品」(+74%)、オンラインでは「ホビー・娯楽品」(+71%)。小結は、リアル店舗では「飲食店テイクアウト」(+63%)、オンラインでは「アプリ課金」(+64%)となり、総じて「リアル店舗は生活必需品」「オンラインは娯楽関連」との傾向がみられた。
次に「リアル消費とオンライン消費」(全国平均100とした時の「リアル店舗」「オンライン」それぞれの1人当たり消費金額の多さ)について、都道府県別の傾向をみると、東京ではオンラインが全国比の約1.2倍、リアル店舗が約1.15倍となるなど、関東は「オンラインシフト志向」が強い結果に。一方、大阪や兵庫ではオンラインが0.7~0.8倍前後で、リアル店舗が約1.1倍となるなど、関西は「リアル消費志向」が強い傾向がみられた。