YKK APは10月25日、「生体認証に関する生活者の意識調査」の結果を発表した。同調査は10月13日~20日、全国の20歳~60代男女1,099人を対象に、インターネットで実施した。
"生体認証"は、近年実用化が進み、生活に身近なものになっている。その中でも顔認証や音声認証などは、非接触での認証ができるため衛生面の価値観の変化に伴い需要が高まっている。
生体認証を知っているか尋ねたところ、84.3%が「知っている」と回答した。「知っている」と回答した人のうち、「使ったことがある」「現在も使っている」は53.4%となっている。
生体認証を「使ったことがある」「現在も使っている」と回答した人に、生体認証のうち"顔認証"を一度でも使ったことがあるか聞くと、65.0%が「ある」と答えた。
過去に使ったことがある人(21.2%)の利用経験の場としては、空港の審査場や、ホテル、エンターテインメント施設の入館・入場システムなどが考えられるという。また、現在使っている人(43.8%)は、スマートフォンやPCのロック解除、オフィス入館時などで日常的に利用されているものと思われ、顔認証が生活の中で身近な技術になってきていることがわかった。
自宅の玄関扉(ドアや引き戸)のカギの施解錠機能として、「顔認証」が魅力的と回答した人の割合は52.1%だった。「指紋認証」は57.9%、「静脈認証」は50.2%、「虹彩認証」は49.2%だった。
玄関扉のカギの開け閉め(施解錠)における困りごとについて聞くと、「大きな荷物を持ちながらのカギの施解錠」や「郵便物や手荷物で手が埋まっている時のカギの施解錠」が多かった。
自宅の玄関扉(ドアや引き戸)のカギの施解錠機能として、「顔認証」が魅力的と回答した人に、どのような点で魅力を感じたか尋ねたところ、「セキュリティ面で安心できそうだから」(63.8%)が最も多く、「カギを探す手間がなくなるのが楽だから」(61.5%)、「カギの施解錠に細かい操作が必要ないのが楽だから」(42.1%)が続いた。
「魅力的ではない」と回答した人からは、「暗いと認証されにくそう」や、「マスクを着けていたら認証されにくそう」「他人を認証しないか不安」という意見が挙がっている。