米Appleは10月25日(現地時間)、iOS 15とiPadOS 15のアップデート「iOS 15.1」「iPadOS 15.1」の配信を開始した。コンテンツの体験を共有できる「SharePlay」、HomeKit対応の新しいオートメーションを追加。iOSでは、ワクチン接種情報をAppleウォレットに追加できるようになり、iPhone 13 ProモデルでProResビデオを撮影できるようになった。
SharePlayは「FaceTime」と「TV」アプリ、「ミュージック」アプリ、その他の対応しているアプリを通じて、映画やドラマ、音楽などの再生を離れた場所にいる友達や家族と同期し、視聴体験を共有できる機能。操作の共有によって一時停止/再生、早戻し、早送りが全員に反映され、通話で誰かが話した時にコンテンツ再生の音量を自動的に下げるスマートボリュームを備える。画面の共有も可能で、共同作業などに利用できる。米国などフィットネスサービス「Fitness+」が提供されている国では、SharePlayを使ってワークアウトやメディテーション(瞑想)の体験を最大32人と共有できる。
オートメーション関連で、「ホーム」に湿度センサー、空気質センサー、光量センサーの値をトリガーとしたオートメーションが追加された。また、「ショートカット」のあらかじめ定義されたアクションに、イメージやGIFの上にテキストを重ねて配置するアクションが加わった。
COVID-19ワクチンの接種が拡大する中、iOS 15でCOVID-19の検査結果や予防接種の記録の保存・管理をサポートする機能が「ヘルスケア」アプリに用意された。iOS 15.1では検証可能なワクチン接種情報をAppleウォレットに追加して提示できるようになった。
iPhone 13 Pro/iPhone 13 Pro Maxで撮影できるようになったProResビデオは、忠実な色再現と低い圧縮率でプロのニーズに応える映像フォーマットだ。ファイルサイズが大きくなるため4K/30fpsの撮影には256GB以上のモデルが必要。128GBモデルでは1080p/30fpsに制限される。ほかにも、自動マクロ切り替えをオフにする設定がiPhone 13 Pro/iPhone 13 Pro Maxに用意された。
iOS 15.1/iPadOS 15.1には、以下のような問題の修正を含む。
- 「写真」アプリで、写真やビデオを読み込む際に誤って“十分な空き領域がありません”と報告されることがある問題
- 画面をロックしたときにアプリからのオーディオ再生が一時停止することがある問題
- 利用可能なWi-Fiネットワークが検出されないことがある問題
- 「天気」アプリで、現在地の現在の気温が表示されないことやアニメートされた背景のカラーが正しく表示されないことがある問題(iOS 15.1)
- 複数のパスでVoiceOverを使用しているときに「ウォレット」が予期せず終了することがある問題(iOS 15.1)