LooopとSojitz Osaka Gas Energy Company Ltd.は、10月21日に合弁会社SOL Energy Company Limitedを設立した。今後、ベトナム社会主義共和国において産業用・商業用の顧客向けに屋根置き太陽光発電事業を行う。

  • ロンドウック工業団地の一部

Sojitz Osaka Gas Energy Company Ltd.は、双日および大阪ガスの共同出資会社。このほど、Looopとともに設立したSOL Energyは、双日が運営するベトナム南部ドンナイ省のロンドウック工業団地において、屋根に1万kWを超える太陽光発電設備を設置する予定。

導入によるCO2の年間削減量は、同工業団地全体で約5,800tCO2を想定している。発電した電力は長期間にわたり顧客に供給されるとともに、余剰電力は同工業団地の運営会社に供給することで、同工業団地における再生可能エネルギー電力の活用および、同工業団地の脱炭素化に貢献する。今後は、ロンドウック工業団地外にも取り組みを拡大する予定とのこと。

  • 事業のスキーム

なお、同事業には環境省の「令和3年度二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」も活用する予定で、ベトナム政府と日本政府の協力の下で実施される。

ベトナムは2020年7月に2030年までの二国間クレジット制度を含む国際支援を加えた温室効果ガス削減目標を27%に上方修正した。双日、Daigasグループ、SOGEC、Looopは、屋根置き太陽光発電事業による再エネ電力の普及を積極的に進めることで、ベトナムの持続的成長と低炭素社会の実現に貢献していくという。