カメラといえば、静止画・動画を撮影する装置のことですが、iPhoneの場合それだけではありません。文字を拡大表示するルーペとしても、モノとモノとのおおまかな距離を測る計測器としても利用できます。
キャッシュレス化が推進される現在では、QRコードの読み取りもカメラの重要な役割のひとつです。iOS 11以降は、システム標準のカメラアプリでQRコードの読み取りがサポートされ、ポスターに印刷されたQRコードにかざしてWEBサイトにアクセス、といった使いかたも浸透しています。
QRコードにはデータ/文字列を格納できるため、通常の文章(テキストデータ)も扱うことができます。印刷物を介してテキストデータそのものを受け渡しできるのですから、工夫次第でいろいろなことが可能になります。
iOS 15のカメラアプリでは、QRコードのテキストデータをコピーできるようになりました。従来は読み取ったデータをSafariのインターネット検索に使えたものの、他のアプリにペーストできなかったため応用が効きませんでしたが、これからは時候の挨拶などテンプレート化しやすい文章をQRコードにしておけば、ビジネスメールを作成するときなどに活用できそうです。
使いかたはかんたん、カメラアプリを起動してレンズをQRコードに向け、読み取りに成功すると現れる黄色のQRコードボタンをタップすればOK。QRコードに含まれるテキストがポップアップされ、その下に「コピー」と「Web検索」というメニューが現れるので、「コピー」をタップすればコピーは完了です。あとは適当なアプリにペーストするだけ、便利に使えるはずですよ。