女性の悩みでもよく聞かれるむくみ。1日中立ち仕事をしたとき、塩気の多いものをたくさん食べてしまった次の日など、顔や足がむくんでいることがあります。血液やリンパの流れが悪くなると、細胞と細胞の間に水分と老廃物がたまり、むくみとなって現れます。女性は、更年期になるとむくみが出やすく、また、冷えのひどい人はむくむことが多いといわれています。今回はむくみ予防におすすめメニューをご紹介しましょう。

むくみの原因とは

むくみのほとんどは、病的のものが原因ではなく、体質や生活習慣が原因といわれています。夕方からむくみの症状があらわれ、症状が重くなってしまっても、眠って翌朝には治っている場合は、ほとんど心配いらないものです。急にむくむようになる、片足だけむくむ、痛みをともなっている場合は、病院を受診したほうがよいですが、それ以外の場合は、改善や予防にむけて食事や生活習慣を見直してみましょう。

むくみの部位や程度はさまざまで、体質的なものもあれば、女性ホルモンの変動や生活習慣など原因も複雑な場合があります。立ちっぱなし、座りっぱなしなど、同じ姿勢を長時間続けること、ストレス、運動不足による血流障害、新陳代謝の低下が原因のひとつと考えられています。また、月経時、月経前症候群(PMS)の一つの症状としてむくみがでる場合もあります。

むくみ改善のポイント

むくみの原因は大きくわけて2つにわけられ、1つは腎臓病によるもので、病院の治療が必要になります。もう1つは、塩分摂取量が多くなることで起こるミネラル類のアンバランスと栄養不足です。むくみを予防、改善する食事の基本は、過剰な塩分摂取を控えることと、塩分を排泄する作用があるカリウムを積極的にとることです。日本人は塩分摂取量が多い傾向にありますので、薄味を心がけることが大切です。ドレッシング、しょうゆ、みそなど調味料を控えて、食材の本来の味を楽しめるような調理方法を意識していただきましょう。

さつまいもはカリウムが豊富

塩分を体外へ排泄する作用のあるカリウムは、野菜類や果物類に多く含まれています。ただ、カリウムは水溶性であるため、水に溶けやすい性質があります。生で食べるほうが効率よくとれますので、野菜や果物を食事に取り入れるのはおすすめです。また、火を通して食べるときは、味噌汁やスープにして食べると汁ごといただくと、無駄なくとることができます。

靴下のゴムのあとが長時間くっきりと残っている、腫れた上まぶたを軽くつまんだ後、シワがすぐに消えない、足のスネを指で軽く押したあと、くぼみが長く残っている、これらの症状が見られたら、むくみの可能性が高くなります。

むくみを感じたら、カリウムを含む食材をしっかりとり、水やお茶で水分もとりながら、塩分の排泄を促すようにしましょう。

さつまいもは、秋から冬にかけて美味しい食材です。カリウム、ビタミンCを豊富に含むほか、食物繊維も含まれており、ダイエットや美容にも役立つ食材です。今回は、さつまいもで作る簡単煮ものをご紹介しましょう。

さつまいもと豚肉の煮もの
<材料>2人分
さつまいも   1本
豚薄切り肉   80g
オリーブ油   小さじ2
だし汁     200ml
酒       大さじ1
みりん     大さじ1
砂糖      大さじ1/2
濃口しょうゆ  小さじ1

<作り方>
1:さつまいもは乱切りにし、水にさらしてアクを取り、水けをふき取る。
2:豚薄切り肉は食べやすい大きさに切る。
3:鍋にオリーブ油を熱し、2を入れて肉の色が変わるまで炒めて、1を加えて炒め合わせる。
4:3に、だし汁、酒、みりん、砂糖、濃口しょうゆを加えて、12~13分ほど煮込んだら、器に盛りつけて出来上がり。

さつまいもは、皮が色鮮やかな赤紫色のもので、つやがあり、表面がなめらかなものがよいでしょう。ふっくらとしていて、ずっしりと重いものがおすすめです。おいしいさつまいもを取り入れて、健康的なダイエットをしましょう。