WiseTechは、NOBUNAGA Labsのリケーブル入門モデルとして、L字型の4.4mm 5極プラグとMMCX端子を採用した2製品を10月29日に発売する。価格はオープンプライス。店頭価格は、導体のOFC線に銀メッキを施した「かぐら」が6,650円前後、錫メッキを施した「みかさ」が6,310円前後を見込む。
リケーブル入門モデル「entry」シリーズの新製品。どちらも4芯構造を採用し、1芯あたり0.08mmのOFC線を19本使っている。メッキの種類が異なり、かぐらは銀メッキを施して「明瞭な高域とキレのある低域、繊細かつレスポンスの速いサウンド」を追求。みかさは錫メッキを施し、「厚みのある中低域と明瞭な音場定位や奥行き感、柔らかく自然ながら音の立ち上がりの速い表現豊かなサウンド」が特徴とする。長さは1.2m、インピーダンスは0.09Ω以下で共通。
いずれもケーブル構造には、導体のプラス側とマイナス側の捻り方向を対称にして、電気信号の流れをスムーズにする独自技術「Symmetric Braid Matrix」を採用。導体同士の電気抵抗の上昇を抑え、低域から高域まで広い帯域の音を伝送可能にしたとする。
また、導体を真円化することで、導体自体の柔軟性と耐久性を高め、折り曲げや急激な温度変化にさらされても安定した信号伝達が行えるという。外被には柔軟性と耐久性の高いPVCを採用し、被覆に擦れたときに発生するタッチノイズを軽減している。
分岐部分は、電気抵抗の原因となるはんだ接合工程(ジョイント加工)ではなく、ひとつずつ手作業で編み込みピッチを均等化し、伝送特性の変化を抑えてケーブル本来の特性を余すことなく発揮できるようにした。
4.4mm 5極プラグとMMCXコネクタには金メッキ処理を施し、接触抵抗を抑えて電気伝導性を向上。4.4mmプラグの根本には、ケーブルを折り曲げたときの負荷を軽減する、柔軟性の高い蛇腹構造を採用した。MMCXシェルには、着脱をサポートする細かなスリット加工を施している。
MMCX端子の対応イヤホンは、シュアのAONIC 3やSE215、finalのE5000/E4000、iBasso AudioのIT01X、NUARLのNX1など。4.4mm 5極プラグ側はソニーのNW-ZX507、SHANLINGのM6 Ver.21やM3X 、CayinのN3Pro、HiByのR5 Saberなどに対応する。その他の動作確認済みリストはWiseTechのWebサイトを参照のこと。