テレビ朝日の人気ドラマ『おっさんずラブ』の香港リメイク版『大叔的愛(ダイソッデコーイ)』全15話が、TELASAで配信された。
2018年に放送された日本版ドラマが社会現象を巻き起こすほどの人気作となった『おっさんずラブ』。リメイクとして誕生した香港版は現地のテレビ局「ViuTV」で今年6月から放送され、ドラマ部門で同局開局以来の最高視聴率を獲得している。日本には8月21日からTELASAでの独占配信という形で初上陸したが、16日に最終話を含む13話~15話が配信され、全話が出揃った。香港版の基本的なキャラクター設定やストーリーの骨子は日本版をベースに制作されており、日本版へのリスペクトが伝わってくる完成度に、ファンからは配信直後から好印象を獲得。香港版はどのように幕を下ろすのか、ラストシーンに注目が集まっていた。
第12話で、阿牧(凌少牧/アンソン・ロー=日本版牧凌太)に泣きながら別れを告げられた阿田(田一雄/イードン・ルイ=日本版春田創一)。第13話では、1人になり荒れた生活を送る阿田のもとをKK(ケニー・ウォン=日本版黒澤武蔵)が訪れ、料理や洗濯など家事をしてもらううちKKは阿田の生活の一部になっていく。一方阿牧は嫌いで別れたわけではなく、阿田の家族が結婚や子どもを望んでいることから「好きだからこそ、自分より相手の幸せを望みたい」と堅く決意していた。そんな中、KKが台湾支社を立ち上げることになり、阿田はついてきてほしいとお願いされる。
日本版の7話を描いた第13話から第15話には、阿牧と方梓芊(アシャ・カスバード=日本版荒井ちず)が海に向かって叫ぶ日本版“つれぇ橋”のシーン、KKのサプライズプロポーズ、阿田とKKの結婚式など、日本版の名シーンが怒涛のように登場。SNSでは全15話の“完走報告”が投稿され、「話数が長い分しっかり描かれていた」「笑いあり涙ありで素晴らしい作品だった」「主役の2人がかっこよかった」という声や、「大切に丁寧に作ってくれてありがとう」「セリフや小道具にまでリスペクトを感じる」という日本版を尊重した演出への感謝、日本版との違いについて「香港の文化が知れて勉強になった」という声も。
そんな第15話のラストシーンは、リビングで荷造りをし、2人が服を投げあい、そして……という展開。阿牧の「決めたんです、もう我慢しない」というセリフから、最後まで日本版を想起させる仕上がりだ。
現在TELASAでは全15話が配信されており、“イッキ見”することも可能。第1話は10月31日まで無料配信されている。
(c)ViuTV