2021年6月にリニューアルされた「Apple Music」、ロスレス/ハイレゾ再生にくわえサポートされた「空間オーディオ」が話題を集めています。しかし、空間オーディオがサポートされるのは最新のAirPods Proなどごく一部のイヤホンのみ。サードパーティー製イヤホンが蚊帳の外なのは残念ですよね。
しかし、2021年10月に「Amazon Music Unimited」が空間オーディオのサポート範囲を広げました。これまでは、Amazon Echoやソニーの対応スピーカーなど一部製品に限られていましたが、今後は製造元を問わずイヤホン/ヘッドホンもサポートされます。Bluetoothイヤホンはもちろん内蔵スピーカーでの再生もサポートされるので、空間オーディオがかなり身近になりました。
Amazon Music Unlimitedでは、360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)とDolby ATMOS(ドルビー・アトモス)という2種類の空間オーディオ規格に対応しています。なお、Apple MusicがサポートするのはDolby ATMOSのみです。
ただし、どのイヤホン/ヘッドホンでも空間オーディオを再生可能になったからといって、立体感を忠実に再現できるとは限りません。360 Reality AudioやDolby ATMOSには、どこから聞こえるかという音の配置に関するデータが含まれますが、実際の聞こえかたや効果はイヤホン/ヘッドホンによって差があります。楽曲によっては、iPhoneの内蔵スピーカーで聴いたほうが立体的に感じるかもしれません。