日本労働調査組合は10月20日、「看護師の退職動機」に関する調査結果を発表した。調査は9月9日~16日、全国の20~49歳の看護師男女536名を対象にインターネットで行われた。
「最近退職を検討したことがありますか?」と質問したところ、「ある: コロナウイルスの影響」が21.6%、「ある: コロナウイルスの影響とは別の理由」が39.0%、「ない」が39.4%と、約6割が退職を検討したことがあるという結果に。しかしながら、「現在、転職活動をしてる」という人は24.3%にとどまり、6割が退職を検討しているものの、実際に激務の環境での転職活動が難しい様子がうかがえた。
看護師をしていて辞めたくなった理由については、「給与・待遇不満」(49.3%)が最も多く、次いで「精神的につらい」(43.3%)、「職場の人間関係」(41.6%)、「ワークライフバランス」(36.9%)と続いた。
次に、看護師をしていて良かったと思えることを教えてもらったところ、「雇用の安定」(51.5%、「経済的な安定」(48.5%)、「社会的な信用」(34.9%)、「周囲からの感謝」(28.9%)が上位に。一方、看護師をしていてつらかったこととしては、「責任の重さ」(64.9%)が最も多く、次いで「精神的な不安」(50.4%)、「感染リスク」(47.8%)、「給与・待遇不満」(46.5%)と続いた。