テレビやSNSで、定期的に紹介される「付き合いたい相手」の条件や特徴。外見や性格、さらには収入など、具体的な情報が数多く挙げられています。
では、例えば外見が変わったら、その人の好みも変わるのでしょうか? 先日、ツイッターにデレゴリ(@deregori0919)さんが「悲しい過去」を告白をしていたので紹介したいと思います。
筋肉パフォーマー、タレント、コスプレイヤーとして活躍中というデレゴリさん、昔の彼女との破局について、次のような投稿をしています。
昔かなりぽっちゃりだけどめちゃ性格良い子と付き合ってたとき、彼女が本気で痩せたいって言うから、運動、食事、マッサージまで手伝って8ケ月で76kg→58kgまで痩せて、凄く可愛くなった。
努力で勝ち取った美しさは彼女に確かな自信を与え、性格ももっと明るく社交的になって
浮気して去っていった。
(@deregori0919)より引用
淡々とした中にも、当時の悲しみを感じさせるこのツイートには、「そんな最高の彼氏捨てる意味がちょっとよく分かりませんね……」「ラストが切なすぎる……」「人間って変わるんですよね 同じような経験あります」など、同情や共感のコメントが寄せられていました。
また、「トレーナーとしてめちゃくちゃ優秀すぎるやないかい!」「ライザップの創業者かよww」「オチまで完璧なのずるい」「まるで鍛え上げた若手がステップアップで転職するようですな」など、その心境を理解しつつも、ネタとして楽しむ読者の声もありました。
パーソナルトレーニングの内容
そんなデレゴリさんですが、この投稿に紐づけ、以下のツイートも発信しています。
恋愛均衡論にもある通り、我々は「客観視した自分のレベルと同等の異性」を恋人に選ぶ。
彼女的には太っていた頃、釣り合っていたが、痩せて綺麗になったら俺はレベルの低い相手になってしまったんだろうな。
その過程とかは関係ないんだと言うことに少し悲しんだの思い出した。
(@deregori0919)より引用
既に「過去のこと」として、当時の状況を冷静に自己分析。この結論への経緯について、少しお話を伺いました。
――そもそも「痩せたい」と相談された時、ダイエットなどへの知見やノウハウを持っていたのでしょうか?
デレゴリさん: 当時プロライセンス取得を目指してボクシングをしており、栄養学や筋トレ、マッサージに関して自主学習したり、ジムで指導を受けたりしていました。当時の彼女とは一緒に住んでいたので、自分が日頃行うトレーニングや食事管理を本人のレベルに合わせて指導したのです。
――なるほど。それにしても、18kgの減量は凄いですね! トレーニング内容はどのようなものだったのでしょう。
デレゴリさん: 私自身の朝夕合計20kmのランニングに、自転車でついてきてもらう。私の36分の縄跳びに付き合い、できる範囲で一緒に飛ぶ。そしてジムには通わず、プランクなどの体幹トレーニング、下半身強化のスクワットなどをメイとしたに筋力トレーニングや、胸が小さくならないよう、胸筋を鍛える時は腕立て伏せなどを主にする形ですね。
――完全にパーソナルトレーナーですね。食事管理の内容も教えてください。
デレゴリさん: 飲料や間食のお菓子などは制限し、3食はしっかりと食べてもらいました。また、タンパク質、ビタミン多めの私用の「体作りの食事」も一緒に取りましたね。
――キツイトレーニングに食事も管理。かなりストレスだったでしょうね。
デレゴリさん: そうですね。何度も「つらい、やめたい」と弱音を吐くので、「辞めてもいいけど、この先、一生、鏡の前でつらい思いをするのは君だぞ」と叱咤激励し続けたのを覚えています。
元カノは変わってしまった?
献身的にダイエットに付き添ってくれた彼氏。しかし、痩せて綺麗になった元カノさんはデレゴリさんを裏切ります。本人にはつらい記憶となりますが、その時のことも質問しました。
――元カノさんを「めちゃ性格良い子」と紹介しています。にもかかわらず、デレゴリさんを裏切る行為を取りましたよね。性格も変わってしまったのでしょうか?
デレゴリさん: 今となっては私の推測でしかありませんが、「太っていた」ことで、自分の容姿に自信を持っていませんでした。そのため、私に対しても、ことのほか優しく、気を遣ってくれたのかも。私には「気遣いができ、遠慮がちで控えめな子」でしたが、実は自信の無さがそうさせていたのかもしれません。
――説得力がありますね。痩せて変わったのではないのですね。
デレゴリさん: 「浮気」と聞くと最低な行為のように捉える人も多いですが、今まで見向きもしてこなかった男性たちから、次々とアプローチされたら、気分もいいし、知らない世界に行ってみたくなる。この気持ちは誰しも理解できると思います。実は性格が悪かった、痩せて性格が変わった、とは今でも思いません。
――相手との「釣り合い」について詳しくお聞かせください。
デレゴリさん: もし太っている彼女が私と釣り合いが取れているなら、痩せて綺麗になれば不釣り合いになる。ということですね。「恋愛均衡論」という考えは、その後知りましたが、今思えば納得できるということです。
――「同等ではない異性」との付き合いについて、どう考えますか?
デレゴリさん: 私の言う「同等」は見た目だけではありません。金銭面や社会的ステータス、また女性だと若さなど、相手が求めるモノを持つことによって、外見上は同等に見えないカップルも多いと思います。ですが、例えば、お金がない、仕事もしてない、顔も良くない男性が美人と付き合えるかといえば、余程のことがない限り不可能ではないでしょうか。
――最後に、もし過去の自分に戻り、「痩せたい」と相談されたらどうされますか。
デレゴリさん: ダイエットに付き合うと思います。確かに、当時の私にとってつらい経験でしたが、「女性の自己肯定感を高めること」に成功したことには、改めて振り返り、大変満足しています。自分の努力と行動で、一人の女性が輝き、羽ばたいた。そう捉えたら、男冥利に尽きるってもんじゃないでしょうか?
筆者も最初このツイートを見た時、悲しい物語だな、と思いました。しかし、デレゴリさんの話を聞くと、スッと腹落ちしたのです。
また、デレゴリさんの中でキチンと気持ちの整理がついていて、当時の行動を前向きに肯定していることなど、「めちゃめちゃ男前」ではないですか。
もちろん、今回のケースがすべてではありません。異なる結論を出している方もいるでしょう。ただ、収入や身長、服装などその時点での要素「だけ」で相手を値踏みすることは、違うのではないでしょうか。今回のお話を聞き、改めて思いました。
昔かなりぽっちゃりだけどめちゃ性格良い子と付き合ってたとき、彼女が本気で痩せたいって言うから、運動、食事、マッサージまで手伝って8ヶ月で76kg→58kgまで痩せて、凄く可愛くなった。
— デレゴリ (@deregori0919) October 19, 2021
努力で勝ち取った美しさは彼女に確かな自信を与え、性格ももっと明るく社交的になって
浮気して去っていった。
恋愛均衡論にもある通り、我々は「客観視した自分のレベルと同等の異性」を恋人に選ぶ。
— デレゴリ (@deregori0919) October 19, 2021
彼女的には太っていた頃、釣り合っていたが、痩せて綺麗になったら俺はレベルの低い相手になってしまったんだろうな。
その過程とかは関係ないんだと言うことに少し悲しんだの思い出した。