PlayStation 5が、「2021年度グッドデザイン賞」において「グッドデザイン・ベスト100」に選出され、「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」を受賞した。

グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザインの推奨制度。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加する。なかでも「グッドデザイン・ベスト100」は、2021年度グッドデザイン賞受賞対象の中で、これからの生活・産業・社会を導き、明日を拓き得る優れたデザインとして選出された100件。さらに、2021年度に選ばれたすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、特に優れたデザインとして審査委員会から選出された対象に「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」が与えられる。

PS5は「5次元」をコンセプトに、内部の空気流動性能を最大化し、無駄なスペースをそぎ落とした3次曲面を使い、PlayStationの世界へいざなうポータルを表現。DualSenseワイヤレスコントローラーは、歴代機種で培われた握り心地のノウハウとユーザー自身の体の記憶を尊重しながら、より高いレベルのホールド感と操作性を目指した。ペリフェラル群は、5次元の世界から飛び出してきた機能の塊が人とインタラクトするために適した形となった結果を造形コンセプトとしているという。

ゲームプレイ中は「コントロールセンター」がカード形式でさまざまなマイクロUX(小さな単位の機能やサービス)を提供し、ゲームのヒントやユーザー同士のコミュニケーション/マルチプレイ、システム設定などが素早く実行できるようになった。

なお、審査員の評価は以下の通り。

プレイヤーのみならずとも、本機の登場を待ち望み、どのようなプロダクトになるかを期待を持って見守っていた人が多くいたであろう本製品。その期待に違わず、これまでと一線を画す三次曲面で構成され、シンボリックでまさにエモーショナルな佇まいと共に出現した。パネルを貫通したマークは、裏面も露出するこの稀有な造形ゆえ実現できたアイデアである。また、左右2枚のパネルで挟む構造は、取り外し可能で内部のクリーニングを行いやすい。側面形状から横置き不可と感じたが、同梱の縦置きと横置き対応のスタンドにより可能となっていることも嬉しい。付属のDualSenseワイヤレスコントローラーも本体同様のデザインテーマにより仕上げられており、ホールド感も良い。無塗装、樹脂打ちっ放しの筐体は、高級感のある仕上がりとは言えないものの生産工程の簡略化とリサイクルへの配慮と考えられる。これまでいかなるプロダクトでもお目にかかれなかった新しい形は、世界のプレイヤーが十分満足出来るプロダクトに仕上がっている。