SBI 日本少額短期保険は10月19 日、「災害・防災に関する調査」の結果を発表した。同調査は9月28日~10月7日、全国の20 歳~69歳の男女4,072人を対象に、インターネットで実施した。
自然災害に不安を感じているか尋ねたところ、86.4%が「不安を感じている」と回答した。最も不安に思う災害について聞くと、「地震」(73.2%)が最も多く、「台風・集中豪雨」(54.7%)、「火災」(46.1%)と続いた。
持ち家入居者と賃貸物件入居者の回答を比較すると、賃貸物件入居者の災害への不安は持ち家入居者と比べて 5.5 ポイント低かった。災害別でみると、「台風・集中豪雨」への不安で賃貸と持ち家に最も大きな差があり、賃貸物件入居者が持ち家入居者を 8.6 ポイント下回った。
地域別に見ると、北海道・東北地方の「大寒波・大雪」への不安、四国地方の「津波」への不安は賃貸物件・持ち家ともに大きく、どちらも他地域と比べて突出している。
中国地方では持ち家入居者の「土砂崩れ」(25.7%)への不安が大きく、他地域と比べて約 10 ポイント以上上回った。しかし、地震への不安は賃貸物件(53.0%)・持ち家(62.8%)ともに最も不安の少ない地域となっている。地域の特性によって、不安に思う自然災害に違いがあることがわかった。
災害に備えて対策を行っているか尋ねたところ、「実施している」という回答は、賃貸物件(62.1%)よりも持ち家(72.2%)の方が10.1 ポイント多かった。対策別では「食料品の備蓄」が最も多い。次いで「水の備蓄」、「生活用品の備蓄」と続いた。
賃貸物件と持ち家とで最も差があった対策は「台風の時は外のものを室内に入れる」で、賃貸物件では 16.0%の実施率だったが、持ち家ではそれを10.2ポイント上回る26.2%だった。
地域別で見ると、関東地方の持ち家での食料品備蓄(52.6%)・水備蓄(52.0%)は、他地方に比べ比較的高かった。台風上陸回数の多い九州地方の持ち家では「台風の時は外のものを室内に入れる」が多くの世帯で実施されている。
賃貸物件入居者を対象に、災害やトラブルによる家財被害について聞いたところ、22.3%が「家財が被害に遭ったことがある」と回答した。被害に遭った家財の修理・再購入方法は「自分の貯金」(54.9%)が最も多く、「保険や共済」は26%にとどまった。
また、賃貸物件入居者へ家財保険・共済への加入について聞いたところ、54.5%が「加入している」と回答した。「加入していない」は27.5%、「よくわからない」は17.8%だった。