モトローラ・モビリティ・ジャパンが、スマートフォンの新シリーズ「motorola edge」を国内で発売します。以前にもあったedgeシリーズですが、リニューアルされた最初の製品が「motorola edge20」ファミリー。モデルはmotorola edge20とmotorola edge20 fusionの2モデルが用意され、発売は10月22日から。価格はそれぞれ54,800円、43,800円となっています。
上位モデルのedge20は、持ってみてすぐに分かる軽量ボディ。厚さ6.99mm、重さ163gで、モトローラの5Gスマートフォンとしては最薄・最軽量だと言います。ディスプレイは6.7インチでリフレッシュレート144Hzの滑らかな表示が可能な有機ELディスプレイ。10億色表示に対応し、HDR10+、DCI-P3もサポートします。解像度はFHD+。
一方のedge20 fusionは、海外の地域によっては「motorola edge20 lite」と呼ばれているモデルです。各地域で呼び名を決めているそうで、日本を含むアジアではfusionという名称になっています。
画面サイズは同じく6.7インチの有機ELディスプレイで、解像度もFHD+と変わりませんが、リフレッシュレートが90Hzに抑えられています。HDR10+、DCI-P3のサポートも変わりません。
両モデルの大きな違いはSoCで、edge20はSnapdragon 778G、edge20 fusionはMediaTek Dimensity 800Uを搭載しています。パフォーマンス上は大きな差はないと担当者は話していました。メモリは6GB、ストレージは128GBという点は変わりません。edge20 fusionのみ、512GBまでのmicroSDカードに対応。
カメラも異なっています。edge20はトリプルカメラ、edge20 fusionはデュアルカメラです。しかし、メインカメラはともに1億800万画素の超高画素センサーを採用しています。
超高画素なためピクセルサイズは0.7μmと微細ですが、新たに「ウルトラピクセルテクノロジー」を搭載し、9つのピクセルを1つのピクセルとして扱うことで、2.1μmという大型ピクセルとして集光効率を向上させています。従来は4ピクセルを使うクアッドピクセルテクノロジーでしたのでさらに感度が向上した、としています。
edge20は1,600万画素・画角119.2度の超広角カメラを搭載。レンズのF値はF2.2で、マクロモードもあり、超広角カメラ+デジタルズームで近接撮影も可能です。望遠カメラは800万画素・F2.4で、倍率は3倍となります。インカメラは3,200万画素。
edge20 fusionは、800万画素・画角118度の超広角カメラを搭載。同様にマクロ機能も搭載します。200万画素カメラも搭載しますが、これは深度センサーとして利用されます。インカメラは3,200万画素です。
幅広いシーンで活躍できるのがedge20ですが、edge20 fusionも1億800万画素センサーやマクロ機能を搭載しており、コストパフォーマンスに優れていると言えそうです。
2つのモデルで異なる点としてはさらにバッテリー容量もあります。edge20は薄さを重視して4,000mAh。それに対してedge20 fusionは5,000mAhと大型化しています。この点はedge20 fusionの方が優れていて、その分バッテリーの持ちもいいはずです。
こうした点以外、特にソフトウェア面では違いは特になさそうです。OSはAndroid 11。ジャスチャー操作などのオリジナル機能であるMotoアクションもともに搭載。指紋センサーとカメラを使った顔認証の2種類の生体認証もサポート。防水防塵性能は少し控えめのIP52。NFCは搭載しますが、FeliCaは非搭載のため、おサイフケータイが利用できないのは残念。ともに5GのSub6をサポートし、nanoSIM×2のDSDSに対応しています。5Gは幅広い周波数帯をサポートしますが、国内向けはn77/n78の2バンドなので、ドコモ以外のネットワーク向けでしょう。KDDIの接続性試験であるIOTはパスしているとのことです。
無印のedge20が上位モデル、edge20 fusionがより安価なモデルと、やや分かりづらいモデル名ですが、見た目もなかなかかっこよく、シンプルで使い勝手の良いスマートフォンが欲しい人には向いていそうです。