お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が16日、YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』に出演。動画「賛否両論!炎上しがちな『自虐ネタ』を又吉が真剣に語る! 繊細さんが最も恐れるフレーズも【百の三 繊細さんの気になるリスト8】」内で、自虐に対する私見を述べた。

ピース・又吉直樹

ここ最近、「繊細な人が気になること」をテーマにひとり喋り企画をしている又吉。例えば過去には「6人以上の会話で無言になってしまう理由」や「小学生に不人気だった体験談」などを話しているが、それら無数のエピソードをまとめながら「こういう類いの話を自虐ってまとめられるのがすごい心外で」と切り出すくだりが訪れる。

自己肯定感や自尊感情などのワードがよく聞かれる昨今。それもあってか自虐すること、自分を自分で下げることに対して否定的な意見を持つ人も少なくない印象だが、又吉によるとそもそも上記のエピソードは「自虐じゃないから」とのこと。「これを言うことによって、『又吉はややこしいの抱えてるもんな』って思ってくれてるだけでも楽なんですよ」「こういうことを言ったらアカンのやったら、全部、ひとりで抱えて生きていかないけないんですよ。めちゃめちゃしんどいっすよ」と、むしろ話すことによって気持ちが楽になっていると明かす。

そして、又吉は「自虐やめようみたいな(風潮)あるじゃないですか」と前置き、「自虐って、受け身取るためのマットなんです」と述べ、話はさらに深いところへ。「自虐をやめることで私は楽になりましたって人がいるなら、それは良いことやと思う」としつつも、又吉自身は「マットなしで何回も地面に叩きつけられて、傷ついてきたから、子供の頃」と述べ、あくまでも受け身として話していると持論を展開する。

また、「自虐禁止する前に、自虐せざるを得ない環境をなくそうに声をあげてほしい」ともコメント。「自虐があるからワザかけられる。理屈としてはわかる」と自分で自分の繊細な一面を述べることで、それを理由に意見を述べてくる人がいる現実もあると認めたうえで、「でも順番ちゃうやろ」「自虐やめようの前に、暴力になり得る発言なりなんなりをやめましょうってことを主張せなアカンことに気づいて」と訴えた。