JR貨物は15日、九州向けに交直流電気機関車EF510形「ECO-POWER レッドサンダー」301号機を製作し、九州での運行開始に向け、車体に新たな塗装を行うと発表した。車両メーカーからの出場日は2021年12月16日、運行開始日は2023年3月を予定している。
交直流電気機関車EF510形は2001年から製作を開始し、本州の日本海縦貫線(北陸本線・信越本線・羽越本線など)や東海道・山陽本線で貨物列車の牽引に使用している。九州向けのEF510形は九州で運行している交流電気機関車ED76形・交直流電気機関車EF81形の置換え用として導入することとし、九州向け量産先行車1両(301号機)の製作を進めている。
九州向けに製作するEF510形は、本州で運行しているEF510形とは異なる仕様とし、従来のEF81形303号機などで親しまれた銀色をベースとした車体塗装に。一方で、EF510形の愛称「ECO-POWER レッドサンダー」は継承したデザインとする。「JR貨物グループ長期ビジョン 2030」で掲げた「グリーン社会の実現」という価値を提供するため、貨物鉄道輸送における消費電力削減に向けて交流回生ブレーキを装備する。