お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也と有田哲平が15日、都内で行われたテレビ朝日系新バラエティ番組『くりぃむナンタラ』(17日スタート 毎週日曜21:55~)記者会見に出席した。

  • 左から上田晋也、有田哲平

長きにわたりファンから支持されてきた「くりぃむシリーズ」から、13年ぶりにプライム帯で全国放送される新番組『くりぃむナンタラ』が誕生。「THE芸人」としてのくりぃむしちゅーを惜しむことなく披露する、純度100%のバラエティ番組を目指す。

会見では、今年の10月で以前のコンビ名「海砂利水魚」から現在の「くりぃむしちゅー」に改名して20年を迎えることを記念してケーキが登場。思わぬサプライズに喜ぶ2人だが「ケーキ入刀をお願いします」という司会の指示に「は!?」と驚く。

入刀の瞬間を記者が1人ずつ撮影していくという進行に、時折テレながらも笑顔で応えていく2人。終始大テレだった上田は「だんだんキツくなっていくので、誰か1人が撮ってエアドロで送ってもらえませんか!?」と提案しながらも、最後には「幸せになります!」と結婚式のように宣言した。

記者からは、上田の宣言にちなみ「コンビを組んで幸せだと思うことは?」との質問が。上田は「たまに結婚していない人に『結婚して幸せだと思うことは?』と聞かれることがありますが、幸せだと思うより、不幸せだと思わないことのほうが大事だなと。それで言うと、コンビを組んで不幸せだなと思うことがないので、幸せなんじゃないかな」と説明したあと、「真面目に語ってしまいました、カットしてもらえますか?(笑)」と恥ずかしそうに呼びかけた。司会者から「なんでもないようなことが幸せだということでしょうか」と確認されると、「パクリみたいに言うな!」と即座にツッコむ。

有田は「僕は結婚式を挙げていないのでケーキ入刀の経験がない。いつかやりたいなと思っていたのですが、こんな形で相方とケーキ入刀ができて夢が叶ったと思います」と話した後「僕も人間なので、たまに『ちょっと……』と思う共演者の方もいるのですが、そんなとき上田が僕の気持ちを察知して強めにツッコんでくれるのがありがたいですね。自分が手をくださずに済んでいます」と話し、上田は「なんで俺が鉄砲玉みたいな扱いなんだよ!」と笑った。

続いて「お互いの好きなところと嫌いなところ」について上田は「僕が司会をやっているときに、たまに若手女優さんや俳優さんでくわしくは知らないゲストの方がいらっしゃるんです。でももちろん司会なので『いつも見てますよ』とあいさつをするのですが、有田さんは35年くらいの付き合いになるのでそれを察知するんですよね。僕に『具体的に何を見たんですか?』とか振って来て、僕もそう言われると『写真集を堪能させて頂きました』って見てもないのに続けて……ふわふわした会話をわざと続けさせるんです。大嫌いです」と発言。

一方で「誕生日プレゼントに毎年かなりいいものをくれるんです。50歳というメモリアルな誕生日にはNintendo Switchをもらいました。おじさんなのに見た瞬間『うわ~! なんだこれ~!」とすごい喜んじゃって。帰ってからは娘と息子が『有田さんサイコー!』って大喜びだったので、その様子を写真に撮って送りました。素敵なプレゼントをくれるところ、大好きです」と語った。

そして有田は「もともとは困ったら脱げばいいといった芸風だったのに、どこからかのタイミングで進行やツッコミをやってくれるようになりました。おかげで僕はのびのびとやらせていただいている。リーダーとは決めてないんですけど、リーダーシップをとってくれています。僕は何の才能もない人間ですから、本当に感謝しています」と大げさに静かなトーンで感謝。上田は「こういうトーンのときは嘘なんですよ。皆さん手を止めてください! メモる必要はありません!」と記者に訴えた。

有田は「有名な話だと思うのですが、僕がピンで出演している番組も全部上田が『有田に自由にやらせる番組を作ってくれないか」と枠を取ってくれているんです」と続け、「嫌いなところはゼロ。尊敬と恩しかありません。強いて言うなら、ピンの仕事もギャラは8割持っていかれます。2人の仕事は1:9、ピンの仕事は2:8です」と嘆く。上田は「捏造です! フェイクニュースですからね!」とツッコみ、最後までコンビネーションの良さを見せつける笑いの絶えない会見となった。