公共料金の支払いにd払いを用いることで、いちいちコンビニまで支払いに行く必要がなく、スマホひとつで完結できるため便利です。

この記事では、公共料金をd払いで支払う方法や、注意点について解説します。また、メリット・デメリットについてもまとめたので、毎月の支払いの手間を少しでも軽くしたいと考えている人は、参考にしてみてください。

  • 公共料金はd払いで支払える

    公共料金をd払いで支払うメリットやデメリットについて解説します

公共料金はd払いで支払える

公共料金とは「電気・ガス・水道」といったライフラインのサービスを受けるために必要な料金のことを指しますが、この支払いにd払いは利用可能です。ここでは、公共料金をd払いで支払うための方法と、支払える公共料金の種類について解説します。

公共料金をd払いで支払う方法

公共料金のd払いでの支払いは、「d払いのアプリがインストールされたスマートフォン」と「バーコードが付いている公共料金の請求書」の二つがあれば行えます。

支払い手順をみていきましょう。

1.d払いアプリを起動し、「請求書払い」をタップ
タップするとカメラが起動されます。

  • 公共料金はd払いで支払える

    ドコモHPより

2.請求書のバーコードを読み取る
支払いたい公共料金の請求書に記載されているバーコードを読み取りましょう。カメラをバーコードに向け、認識されると自動で次の画面に遷移します。

  • 公共料金はd払いで支払える

    ドコモHPより

3.画面の内容を確認し、「支払う」をタップ
バーコードを読み取ると、支払いを行うサービスの情報が表示されますので、請求書の内容と合っているかを確認した上で、「支払う」のボタンを押しましょう。

  • 公共料金はd払いで支払える

    ドコモHPより

4.支払い完了
d払い残高から請求金額が引かれ、公共料金の支払いが完了します。なお、d払い残高が不足しているとエラーが表示され、支払うことができないので注意しましょう。

  • 公共料金はd払いで支払える

    ドコモHPより

このように、d払いを使った公共料金の支払いはとても簡単です。アプリを開いてスマホをたった2回タップするだけで完了できるので、手軽に利用しやすいでしょう。

d払いで支払える公共料金の種類

誰でも簡単に公共料金が支払えるd払いですが、支払いに対応している公共料金は限られています。

以下に、支払い可能な公共料金をまとめたので、自分が支払いたい公共料金がd払いに対応しているか確認してみてください。

■d払いに対応している公共料金一覧

種類 サービス供給元
放送 NHK
電気 関西電力、九州電力、中国電力、沖縄電力、北海道電力、北陸電力
ガス 東京ガス、大阪ガス、京葉ガス、北海道ガス、レモンガス、北ガスジェネックス、静岡ガス、広島ガス、東邦ガス
水道 北九州上下水道局、神戸市水道局

■d払いに対応している地方自治体と税金

地方自治体 税金種類
埼玉県熊谷市 軽自動車税、市民税・県民税、固定資産税・都市計画税、国民健康保険税
埼玉県和光市 市県民税、固定資産税・都市開発税、軽自動車税、国民健康保険税
東京都 自動車税種別割、固定資産税・都市計画税(23区)、個人事業税、不動産取得税等
東京都中野区 軽自動車税、住民税、国民健康保険料、介護保険料、後期高齢者医療保険料
東京都豊島区 地方税、国民健康保険料
東京都八王子市 軽自動車税、住民税、固定資産税、国保税
神奈川県鎌倉市 地方税

d払いで支払える税金については地方自治体によって大きく異なります。自分が住んでいる地域がd払いによる税金支払いに対応しているかは、公式HPなどからあらかじめ確認しておきましょう。

  • 公共料金はd払いで支払える

    d払いを支払いに使えない公共料金もあるので注意しましょう

公共料金をd払いで支払うメリット

公共料金をd払いで支払うメリットにはどのような点があるのでしょうか。ここでは、3つのメリットについて解説します。

操作が簡単

先ほど解説した通り、d払いによる公共料金の支払いは非常に簡単な操作で完了します。「スマホ決済」と聞いて、「複雑そう」「新しく操作を覚えるのは避けたい」と思っていた人でも、たった2回の動作で支払いができるのはうれしいポイントです。

24時間365日支払える

d払いによる支払いは、請求書さえあればいつでもどこでも行えます。そのため、公共料金の支払いのためだけにコンビニに行く必要が無くなるといったメリットがあります。

一方、d払いではシステムメンテナンスが「毎月第三日曜日の0:00-6:00」に行われており、その時間についてはd払いによる公共料金の支払いができないので注意しましょう。

ドコモユーザー以外も利用できる

d払いはNTTドコモによって運営されているサービスですが、ドコモユーザー以外でも利用できます。そのため、他のキャリア回線を携帯電話などで利用していてもd払いによる公共料金の支払いは可能です。

ドコモユーザー以外がd払いを利用開始する時は、dアカウントを作る必要があります。dアカウントの新規作成には、「dアカウント設定アプリ」を使うと便利です。

  • 公共料金をd払いで支払うメリット

    公共料金をd払いで支払うメリットはいくつもあります

公共料金をd払いで支払うデメリット

公共料金の支払いにd払いを使うデメリットを紹介します。

ポイントが付かない

公共料金はクレジットカードで支払えるものも多いです。クレジットカード払いであればカードのポイントがつきますが、d払いによる公共料金の支払いはポイントがつきません。ポイントをしっかりと貯めている人にとっては、デメリットといえるでしょう。

d払い残高でしか支払えない

d払いを支払いに使う方法は、「d払い残高からのお支払い」「電話料金合算払い」「クレジットカード」の3種類ありますが、公共料金の支払いにはd払い残高からの支払いしか対応していません。

d払いで貯まるdポイントの利用もできないので、d払い残高が不足している場合は、公共料金の支払いのためにわざわざd払い残高のチャージをしなければいけない手間があります。

領収書が発行されない

d払いで公共料金の支払いをしても、領収書は発行されません。そのため、経費精算など、何らかの理由で公共料金支払いの領収書が必要な人にはd払いはおすすめできません。

  • 公共料金をd払いで支払う時のデメリット

    公共料金をd払いで支払うデメリットも把握した上で検討しましょう

公共料金をd払いで支払う時の注意点

公共料金をd払いで支払う時にはいくつか注意点があります。快適に使いこなせるようにあらかじめ知っておきましょう。

カメラが壊れていると使えない

d払いでの公共料金の支払いには、「スマートフォンのカメラで請求書のバーコードを読み取る」必要があるので、スマホのカメラが壊れていると必然的に支払うことができません。

また、天候や明るさなどにより、うまく撮影できない可能性もあります。支払い時にはバーコードを正確に読み取れる環境で行うようにしましょう。

請求書にバーコードがあれば支払えるということではない

公共料金の請求書にバーコードが付いているからといって、全てがd払いで支払えるということはありません。先ほどの表にある通り、支払いができる料金は限られています。

d払いに対応しているバーコードかどうかは、実際にバーコードを読み取れば判別がつきますので、まずは読み取ってみましょう。

アプリとコンビニで二重払いをしないように

d払いで支払いを行った後、同じ請求書をコンビニに持っていくと支払いができてしまうことがあります。

間違ってアプリとコンビニの二重支払いをしてしまっても、ドコモ側で返金対応は受けられません。請求書を発行している事業者に確認をしなければいけないといった手間がかかるので注意しましょう。

dカード支払いのほうがお得

d払いで公共料金の支払いをしてもポイントはつきませんが、同じドコモが発行している"dカード"で公共料金の支払いをすることで、1%のポイント還元を受けることができます。

家計のことを考えるのであれば、d払いの利用と共にdカードの発行を検討してみてもいいかもしれません。

  • 公共料金をd払いで支払う時の注意点を理解しておきましょう

d払いを使って公共料金を支払おう

d払いはドコモユーザー以外でも利用できます。公共料金をd払いで支払えば、スマホアプリから簡単に決済ができ、わざわざコンビニに行く必要がないので便利です。

しかし、領収書が発行されなかったり、ポイントがつかなかったりといったデメリットもあります。公共料金の支払いにd払いを使うかは、メリットとデメリットをしっかり理解した上で検討しましょう。