米AMDは10月12日(現地時間)、Chief Marketing Officerのジョン・テイラー氏とDirector of Technical Marketingのロバート・ハロック氏の対談動画をYouTubeに投稿し、いくつかの未発表製品について発表時期を示唆した。言及されたのは3D V-Cacheを搭載する次期Ryzenプロセッサと、Zen 4アーキテクチャを採用する新Ryzen。
登場時期が予告された製品のうち、3D V-casheを搭載する次期Ryzenプロセッサについてはいくつかの技術的仕様が明らかにされている。Zen 3コアの直上に64MBのSRAMを搭載するというもので、ゲームプレイ時には10%前後の性能向上を実現するという。詳細は初出時のレポート記事「AMDの"3D V-Cache"とは何か? TSMCのSoIC技術から正体を考察する」で確認可能。登場時期は2022年第1四半期だと言及された。
さらに、動画内ではZen 4アーキテクチャを採用する新Ryzenについても触れられている。2022年内に発売が予定されており、IPCを大幅に引き上げて競合(Intel)との競争に勝利することを目標に設定しているという。この世代では現行のAM4ソケットを廃止し、1,718ピンを備えたLGAソケット「AM5」を採用予定。DDR5メモリやPCI Express 5.0をサポートし、強力なインタフェースへの対応が見込まれる。ちなみに、AM4ソケットに対応するCPUクーラーは特に何もせずAM5ソケットでも使用できるとのこと。
なお、3D V-Cacheを採用するRyzenがRyzen 6000シリーズになるのか、Zen 4ベースの新Ryzenが6000シリーズになるのかは不明だ。動画はYouTubeで公開されている(英語)。