フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)で、昨年5月10日・17日に放送された『花子と先生の18年~人生を変えた犬~』が、国際メディアコンクール、ニューヨーク・フェスティバルのドキュメンタリー・人物/伝記部門で銅賞を獲得した。
1957年に発足したニューヨーク・フェスティバルは、テレビ番組・映画・ラジオ・広告・インターネットなど、あらゆるジャンルの映像作品を審査・表彰する国際的なコンクール。た『花子と先生の18年 ~人生を変えた犬~』は、動物病院の院長を務める太田快作さんと、愛犬・花子の最期の時間を追い続けた作品だ。
野良猫、捨て犬など飼い主のいない動物や福島で被災した犬と猫などの治療も引き受けている獣医師の太田さんにとって、人間の犠牲になる動物の命について深く考えるきっかけとなったのが愛犬・花子と過ごした時間だった。しかしある日、突然倒れた花子の内臓に腫瘍が見つかり、余命いくばくもないことがわかる。特別な治療や手術はせず、花子との時間を大切にしようと決めた太田さんは、花子といつも通り病院に出勤し、動物たちの治療を行いながら花子を見守り続ける。そして看護師たちもそんな太田さんと花子に寄り添い、最期の時間を慈しむように過ごしていく…。
1匹の犬のみとりを通して、命との向きあい方を描いたドキュメンタリーで、ナレーションは女優の石田ゆり子が担当した。
『ザ・ノンフィクション』はニューヨーク・フェスティバルにおいて、おととし『父を殺した母へ ~無理心中から17年目の旅~』で銅賞、昨年は『おじさん、ありがとう ~ショウとタクマと熱血和尚~』でドキュメンタリー・宗教哲学部門の銀賞と国連グローバル・コミュニケーション(UNDGC)賞の銅賞を獲得しており、これで3年連続での受賞となった。
西村陽次郎チーフプロデューサーは「この作品を制作した山田あかねさんは、犬や猫と人間の関わりを長年追い続けてきた制作者です。その中で出会った太田快作先生と愛犬・花子の最後の日々を丹念に描いた作品は、放送後に大きな反響を呼びました。この犬と人間の関係を超えた命の向き合いのドキュメンタリーが、海外でも高く評価されたことを大変うれしく思いますし、『ザ・ノンフィクション』がニューヨーク・フェスティバルという大きな舞台で、3年連続のメダル受賞となったことを光栄に思います」と話している。
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