最高マーケティング責任者 (CMO)のアリソン・デュー氏は、今の世界では日々デジタル化が進み、急速に進化しつつあるサービスを基盤としていると語り、「すべてにおいてスピードが求められる時代、従来型のITでは、もはや対応しきれなくなっています」と指摘する。
そのような状況で、IT-as-a-Serviceはあらゆる規模の組織にクラウドライクな俊敏性をもたらすものとして、期待されているという。
同社が、ITの俊敏性と管理性を高め、デジタル・トランスフォーメーションのシンプル化をサポートするというAs a Service型のポートフォリオとして「Dell Technologies APEX」を導入した背景には、そうした状況があるとのことだ。
APEXは、クラウドベースのサービス・モデルであり、使った分だけ支払いたいというユーザーの最新のニーズに応えながら、継続的なITインフラの維持および更改を実現するという。つまり、機器ではなく成果を重視するということだとアリソン氏は説明する。
アリソン氏によると、そのカギとなる要素は3つあるという。
1つめは、シンプルだというAPEXにより、管理業務を行うことなくテクノロジーを利用できる点。従来はインフラストラクチャの管理に割いていた労力を、ビジネスの前進に必要な、より価値の高い作業に割り当てられるとのことだ。
「自社でさまざまな作業を行うことなく、必要なもののすべてを簡単に手にできる、テクノロジー体験です」(アリソン氏)
2つめは、俊敏性を備えるというAPEXでは、テクノロジーを効率的にビジネス・ニーズに合わせて調達し、迅速かつ柔軟に拡張できる点。労力をかけることなく迅速に新しいインフラストラクチャを導入でき、プロジェクトの期間を短縮し、より迅速に成果をもたらすことができるという。
動的な拡張にも縮小にも対応でき、推測に頼らない容量プランニングを実現できるため、「オーバー・プロビジョニングとそれによるコスト増に終止符を打つことができます」と同氏は語る。
3つめは、完全なコントロールを実現するというAPEXでは、リスクを最小限に抑え、リソースを最大限に活用して、ビジネスを思い通りに進められる点。
アリソン氏によると、APEXは、プライベート・クラウドの柔軟性と管理性をパブリック・クラウドにも拡張するという。
「パブリック・クラウド環境でリソースを共有する際によくある、パフォーマンス上やセキュリティ上の潜在的なリスクを回避できます」(アリソン氏)。
同社は、ユーザーに提供するテクノロジー体験をシンプル化し、変革するため、自社のビジネスの体系的な再構築を勧めているといい、またユーザーが同社や同社のパートナーとさらに取引しやすくなるよう、プロセス合理化に向けた会社の改革も進めているという。
最後にアリソン氏は、「私たちが力を合わせれば、データセンターからエッジまで、世界中のあらゆる業界のあらゆる規模の組織にインフラストラクチャを提供することができるでしょう」と、APEXへの期待を示した。