デロンギ・ジャパンが手がけるハンドブレンダーブランド「ブラウン ハウスホールド」から、パワフルな「ブラウン マルチクイック 9 ハンドブレンダー」(以下、マルチクイック 9)が登場しました。アタッチメントの違いで「MQ9100XS」「MQ9145XS」「MQ9195XLS」という3機種を用意しています。ブレンダー本体など基本構成は共通です。
10月13日から発売し、価格はオープン。市場想定価格は、MQ9100XSが18,480円、MQ9145XSが22,880円、MQ9195XLSが37,180円です。今回、フードプロセッサーを備えたMQ9195XLSの体験会に参加してきました。
ブレンダー装着時の本体サイズは幅65×奥行き70×高さ410mm、重さは約1,030g、消費電力は500W、回転数は12,800回、ブレンダーの定格動作時間は2分です。
MQ9100XSのセット内容は、ブレンダー本体、アクティブブレードシャフト、専用計量カップ、専用スタンド。MQ9145XSは、ブレンダー本体、アクティブブレードシャフト、ビッグチョッパー(カッター×2種)、泡立て器、専用計量カップ(ふた付)、専用スパチュラ、専用スタンド、オリジナルレシピブック。
最上位のMQ9195XLSは、ブレンダー本体、アクティブブレードシャフト、フードプロセッサー(カッター×2種、刃ツール×3種、こねベラ)、泡立て器、専用計量カップ(ふた付)、専用スパチュラ、専用スタンド、オリジナルレシピブック。
氷やアボカドの種も砕くパワフルなハンドブレンダー
ハンドブレンダー市場において、日本国内でも海外でも高いシェアを持つブランドが「ブラウン」。2012年から、デロンギグループの傘下にてブラウンの調理家電部門が製造・販売を開始し、日本では2013年からデロンギ・ジャパンが販売しています。
今回のマルチクイック 9は、500Wというパワフルなモーターを搭載している点が特徴。氷はもちろん、アボカドの種も粉砕できるパワーとのこと。いろいろな調理を短時間でこなせるので、日々の食事の準備が楽になりそうです。
新モデルのマルチクイック 9は新たに、高速・低速・パルスという3段階で運転モードを選べる「アイモードテクノロジー」を備えました。高速モードでは回転スピードを低速~高速に調整し、低速モードでは回転数を低く調節。パルスモードは食材を断続的に混ぜていきます。
モードを設定したら、本体(スティック)側面のスイッチを握ってスタート。スイッチを握る力の強さを変えると、あわせてスピードが調節できるので、アナログ的・直感的に操作できます。
一般的に、ニンジンなど固い食材を砕いて撹拌(かくはん)したいときや、大きな食材を混ぜるときは、食材の上からギュッとハンドブレンダーを押し込んで使います。マルチクイック 9は、そんなときにシャフト部分が手の動きにあわせて上下に数センチ伸縮。より広範囲の食材を巻き込み、すばやく粉砕、撹拌します。
ベル型のシャフトが飛び散りを防止
ベル型のシャフトにも注目。よく見るとベル部分に切り込みがあり、刃の部分には小さな突起が。切り込みがあることで適度に圧が抜けて、刃の中心に食材がたまらないようにしています。さらに、突起によって食材をしっかり巻き込みます。こうした工夫でスピーディーに撹拌できるわけです。
ベルの形状には、食材の飛び散りを抑える働きも。調理中、キッチンや衣類を汚す心配が少ないのはうれしいところ。ちなみに、デロンギ・ジャパンの杉本敦男社長は、「毎朝白いシャツを着たまま、ブラウンのハンドミキサーでスムージーを作っています。飛び散らないのでシャツのままでも作れるんですよ」と話していました。スムージーをプラスした健康的な朝食っていいですね。
皮つきの野菜や果物でスムージー体験
体験会では、マルチクイック 9を使った調理を体験しました。まずはスムージーから。キウイやリンゴ、ニンジンなどを皮付きのままカットして、マルチクイック 9でスムージーを作ります。硬いニンジンがなめらかになるだけでなく、キウイの皮もすっかりペースト状に。皮をむかなくて済むので、朝の忙しい時間にも気軽に使えそうです。
パワフルだからタマネギも大きくカットしたままみじん切りに
次はタマネギのみじん切り。一般的なフードプロセッサーの場合、タマネギを数センチ角にカットして入れますが、パワフルなマルチクイック 9なら丸ごと1個の4分の1~6分の1くらいのカットで大丈夫。野菜を切る手間を省けます。スタートすると、あっという間にみじん切りの完成。量にもよりますが、10秒かかりません。スープやハンバーグなど、タマネギのみじん切りを使う料理は多いので、これは便利!
ダイスカットも簡単
新たな付属品「ダイサー」は、野菜を「さいの目切り」にできるツール。キュウリやニンジンなどをあっという間に小さなキューブ状にカットします。
ひと口サイズに野菜は、スープやサラダの具にぴったり。小さな子どもでも食べやすいサイズです。さいの目に野菜を切るときは同じサイズにそろえると見た目がキレイなのですが、自分で切るとちょっと手間がかかります。マルチクイック 9を使うと簡単にすばやく大きさのそろったサイコロ野菜を作れるので助かりますね。
作り置きや食事作りに役立ちそう
筆者の自宅には、子どもの離乳食を作るために買ったハンドブレンダーがありますが、子どもが大きくなってからはポタージュスープを作るときに使う程度。どちらかというと登場回数が少ない調理家電です。
マルチクイック 9のラインナップ(3モデル)でもっとも付属品が多いMQ9195XLSでは、スムージーやポタージュなど食材をなめらかに仕上げるだけでなく、みじん切り、さいの目切り、スライス、大根おろしなども簡単にできます。ハイパワーなので食材の下ごしらえが短時間で済み、普段の食事の用意だけでなく、作り置きのおかずを何品もまとめて調理するときも活躍しそうです。