18日にスタートするカンテレ・フジテレビ系ドラマ『アバランチ』(毎週月曜22:00~)の取材会が11日、都内にて行われ、綾野剛、福士蒼汰、千葉雄大、高橋メアリージュン、田中要次、木村佳乃が出席した。

  • 綾野剛

主人公・羽生誠一(綾野)が所属する謎に包まれたアウトロー集団・アバランチの活躍を描き、人々の正義感に訴えかけるという同作。綾野にとって7年ぶりのフジテレビ系連ドラ主演となる。また、綾野が主演を務めた映画『ヤクザと家族 The Family』や日本アカデミー賞で3部門を制した映画『新聞記者』を手掛けた藤井道人氏がチーフ監督として参加している。

ドラマの内容についてはまだ多くが明かされていないなか、出演者たちはどのような印象を持っているかを聞かれると、高橋は「画がすごくカッコいいですよね」と感想を述べる。それに対し、綾野は「おお……画がカッコいいですね。まず、そこはそうです」と詳細がネタバレしないよう、慎重に相槌を打ちながら、「他には?」と共演者たちに質問を回す。田中も「今ある情報はロゴマークしかない。カッコいいですよね」と答え方に窮していると、綾野は「すみません! 皆さん、スロースターターなので!」とツッコミを入れ、会場の空気を和ませた。

さらに、木村が「今まで関わったことのないドラマだと思っています」、千葉が「僕も台本を読んでいても、“こうなるんだ!”と驚きがあるので、謎だらけといった感じです」と、やはりどのように印象を伝えるべきか言葉を選んでいるなか、福士が「綾野さんと藤井監督という二人のイズムがドラマに注入されていて、僕もその一員になれて不安でもありながら、ワクワク、ドキドキする複雑な心境なんですけど、毎日楽しくやってます」と笑顔を見せると、「いいっすね」と安堵した表情を浮かべる綾野。進行を務めるスタッフから「綾野さん回していただいて、ありがとうございます」とお礼を言われると、「いやいや。すみません、なんか。和気あいあい皆さんとやれたらなという感じです」と照れくさそうに返した。

そして、今回のドラマが謎に包まれていることについて、綾野は「謎だらけにしないといけない理由がちゃんと台本にはあって、特に撮影も山場の部分から撮ることが多く、どうしてもネタバレになってしまうというのが、なかなか皆さんに提供できる映像がなかった一つの理由ではある」と説明。「連続ドラマですから、いわゆる縦軸、筋が1本ちゃんとあるっていうのは台本から感じられましたし、何より物語以上に作品の中で生きている共演者、ゲストの皆さんがきちんと描かれている台本だなということで、言葉ばかりが先行していくものではなくて、ちゃんと感情で繋いでいる台本だなととても思いました」と印象を語り、「なので、役者は一見言葉を生業にしている職業だと思われがちなんですけど、やっぱり感情を生業にしている職業なんだなと、この台本を読んで改めて思いました」と自身の感想を述べると、共演者たちも深くうなずいていた。