日産自動車はこのほど、中国市場初の「e-POWER」搭載モデルとなる「e-POWERシルフィ」を公開した。
e-POWERは、搭載しているガソリンエンジンで発電した電力で100%モーター駆動で走行できる日産のパワートレイン。電気自動車(EV)同様、モーター駆動ならではの力強くてレスポンスのいい加速と高い静粛性が得られる。
e-POWERを搭載する「シルフィ」は、300Nmの高トルクと100キロメートルあたり3.9Lという低燃費を両立。5つのドライビングモードにより、走行シーンや走行環境にあわせた最適な走行性能を提供する。
e-POWERは、中国政府が策定した持続可能な発展に向けたロードマップへの貢献が期待されている。また、2050年までに事業活動と製品のライフサイクル全体においてカーボンニュートラルを実現するという同社のグローバルな目標の達成にも貢献する。
同社では2030年代早期より、主要市場に投入する新型車の全てを電動車両とすることを目指しているが、中国においては2025年までにe-POWERを搭載する6モデルの投入を計画しており、今回の「シルフィ」が第一弾となる。
東風汽車有限公司の副総裁と東風日産乗用車公司の総経理を兼務する山口武氏は、「『e-POWERシルフィ』の発表は、日産の電動化ビジョンと中国が目指すカーボンニュートラルの実現に向けて、今後さらに同市場へ最先端技術を投入していく決意と覚悟を表しています。e-POWERは、電動化の時代に高品質のモビリティを求める中国のお客さまに、全く新しい運転体験を提供します」とコメントしている。