10月7日の深夜、千葉県北西部を震源とする地震が起こりました。東京や埼玉では震度5強を記録し、改めて防災の意識が高まった方も多いのではないでしょうか。

災害が起こった際は、通信障害や停電などで連絡が取れなくなる可能性もあります。そのため家族が離れ離れになった場合でも落ち会えるよう、近所の公園や学校など、安全でわかりやすい待ち合わせ場所を決めておきたいもの。ただざっくりとした決め方だと、うまく出会えないかもしれません。

家族の待ち合わせ場所について「より細かく場所を決めて、時間も決めてほしい」と呼びかける、「ののの Ally」さん(@yuyuyutititi)が投稿したツイートが話題になっています。

地震でしたね。
災害があった時の家族の待ち合わせ場所は決めていますか?
決めてる人は細かく場所を決めて。「近くの小学校」とかじゃなく例えば「学校のブランコに集合」など。そして時間も家族で決めてください。覚えやすいのは「9時12時3時6時に15分待つ」これで家族に会える確率がぐっと高まる。(@yuyuyutititiより引用)

でないと、ここでどれくらい待てばいいの? がわからないから。待ちきれずにその場を離れてから家族がそこに自分を探しにきたら? すれ違いで会えなくなると困るので長時間待ち続けることに。
待つ時間をあらかじめ家族で決めておくと、いざという時に適切に動けます。これを機に家族で話してみてね。(@yuyuyutititiより引用)

  • ※画像はイメージです

この投稿に対して、1.2万件のリツイート、4万件のいいねが寄せられており(10月8日時点)、多くの方が関心を寄せています。

リプライや引用リツイートでは、「『最終的には小学校を目指すこと』という話しかしてなかったから、確かに門だけでも三箇所あるし"行けば何とかなる"とは限らない!! 近くに居るのにすれ違いは悲しい……!」「『待ち合わせの場所を指定して決めておく』は知っていたけれど、『待ち合わせ時間も指定しておく』は気が付かなかった」「確かに、駅で待ち合わせるなら『〇〇駅』では待ち合わせず『〇〇駅の△△改札』とか決めるのに…と。でもウッカリしていたなぁ」といったコメントも。

「学校」「公園」とひとくちに言っても、広い場所だとすれ違ってしまう可能性もあります。「学校のブランコ」「公園の〇〇門」など、より具体的な場所を決め、さらにあらかじめ時間も決めておけば、「後で来るかもしれないから動けない」といったことも減らせそうです。

そして「そうか! ホントにそうだ。避難所に人が集まって来ることを失念してた」と気づく方もいるように、緊急時は避難場所も混雑するはず。緊急時に慌てることのないよう、普段から家族で決めておきたいものですね。

今回の投稿に関して、ツイートしたきっかけを投稿者の「ののの Ally」さんに伺いました。

投稿者に聞いてみた

――避難場所は決めていても、実際に会うとなると、細かい場所や時間の指定をしておいたほうが安心ですね。この考え方を知ったきっかけは?

男女共同参画の自治体のセミナーで、その一環として女性が関わる地域防災の講義を受講した際、講師の方から教わりました。

――「目から鱗だった」「場所は決めていたけど」と、多くの反響が寄せられています。

受講後に、講師の方から「この講義を受けた皆さんの地域の防災はこれで大丈夫だと期待してますから」と言われて、自分はそんな地域で活躍できる自信がないし、自分の市町で情報共有をしようにも、沢山の方にこの情報をお伝えして知ってもらうのは大変だなと感じていました。でも、こんな風にSNSであっという間に拡散されて、沢山の方に知っていただけて、急な展開ですごく驚いています。教わったことを皆さんにお伝えできて嬉しいです。


万が一の時どこにどのタイミングで集まるのか。防災用品の見直しだけでなく、集合場所も家族で見直したいものですね。