無印iPhone 13とiPhone 13 Proの違いといえば、カメラの数と機能を思い浮かべますが、ディスプレイもなかなかのもの。6.1インチの有機ELディスプレイ(Super Retina XDRディスプレイ)という部分は共通ですが、最大輝度は無印iPhone 13の800ニトに対しiPhone 13 Proは1000ニト。晴天時の屋外でより画面を見やすいのは、iPhone 13 Proのほうです。
リフレッシュレートにも差があります。ディスプレイにおいて描画の滑らかさはリフレッシュレート(1秒間における画面全体の書き換え回数、大きいほうがスムースな印象を受ける)で表され、これまでのiPhoneは最大60Hzでしたが、iPhone 13 Pro/Pro Maxは最大120Hz。画面のスクロールやアニメーション効果、アプリでいえばゲームキャラクターの動きは、リフレッシュレートの高いディスプレイのほうが自然で滑らかな印象になります。
iPhone 13 Pro/Pro Maxは「ProMotion」に対応しています。ProMotionとは、リフレッシュレートを動的に変更する技術で、動きが穏やかなときは低めに、画面をスクロールするなど動きが激しい場面は高めに調整することにより、高リフレッシュレートによる滑らかな描画/遅延の少なさを得るとともに消費電力節減も実現しています。
つまり、ディスプレイは無印iPhone 13と同じSuper Retina XDRでありながら、iPhone 13 Pro/Pro Maxのほうが明るく、最大120Hzという滑らかな描画を得つつも省エネ、ということになります。
なお、ProMotionのリフレッシュレートは、『設定』→「アクセシビリティ」→「動作」の順に画面を開くと現れる「フレームレートを制限」スイッチをオンにすると、最大60Hzに制限できます(スイッチオフの状態で最大120Hz)。ProMotionの"ヌルヌル"とした動きが気になる、という場合に利用しましょう。