BSフジでは、新たなドキュメンタリー枠『サンデードキュメンタリー』(毎週日曜12:00~13:55)を、10日からスタート。第1回は、今年8月に『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)で放送され、ステージ4のがんを宣告された35歳のシングルマザーと8歳の一人息子の日々を追ったドキュメンタリーに、未公開素材や新撮映像などを大幅に加えた『ザ・ノンフィクション特別編 笑顔で生きよう~お母さんと僕の約束~』を放送する。

  • 高木ゑみさん(左)と息子の蔵人くん=フジテレビ提供

「私が病気と闘う姿を記録してほしい」――昨年冬、番組スタッフが出会ったのは、料理研究家の高木ゑみさん(35)。8歳の一人息子・蔵人くんと2人で暮らすシングルマザーだ。

昨年10月、長引くコロナ禍の中でも、オンラインで料理教室を開催するなど精力的な活動を続けていたゑみさんは、腰に強い痛みを感じた。病院で検査をすると、そのまま緊急入院。腰の痛みの原因は、肺から転移したがんによるものだった。突然、医師から宣告された「ステージ4」のがん。すでにがんは体のあちこちに転移していたのだ。

そんな彼女が始めたのは、「素直に笑顔で生きる」こと。病気のことを包み隠さず、SNSで発信し、入院中の病室から、いつもと同じようにメイクをし、常に笑顔を絶やすことなく、毎日のように病状や今の心境を報告していった。

気がかりなのは8歳の息子のこと。ゑみさんは「この子のためにも生きる」と、前向きに病気を乗り越えようと闘病生活を明るく、楽しく過ごす。

同年12月、35歳の誕生日を迎えたゑみさんの病状は回復を見せ、退院できることに…彼女はすぐに、オンライン料理教室やセミナーを開始。入院中にもらったグラノーラをきっかけに、自分でもオリジナルグラノーラのレシピ作りに乗り出した。

彼女は抗がん剤の影響で髪が抜けても、ウィッグをつけ楽しんで見せることで、“笑顔で生きる”を実践。息子との平穏な暮らしを少しずつ取り戻していった。オリジナルグラノーラのレシピも完成し、周りの反響もよかったため、販売に向けて動き始める。

しかし、今年3月、体調が急変。それでも彼女は、愛する息子のため、家族のため“笑顔で生きる”。その姿勢が、友人や家族だけでなく、料理教室の生徒まで引き継がれていた。その様子を、女優・上戸彩のナレーションで見つめていく。

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