富士通ゼネラルは10月6日、寒冷地向けエアコン「ゴク暖ノクリア」の新モデルとなるZNシリーズとDNシリーズを発表した。対応畳数はZNシリーズが8畳から23畳まで(6タイプ)、DNシリーズが6畳から18畳まで(5タイプ)。発売は11月6日、価格はオープン、推定市場価格はZNシリーズが34万円前後~44万円前後(工事費別)、DNシリーズが20万円前後~26万円前後(工事費別)。
ゴク暖ノクリアは、寒冷地向けに暖房能力を強化したルームエアコン。新型のZNシリーズは、大容量コンプレッサーや熱交換器の最適化を図り、業界トップクラスの暖房能力と省エネを実現。低温暖房能力9.4kWという高い暖房能力ですばやく部屋を暖める。エアコンが1年間に消費する電力量の目安となる期間消費電力量は1,081kWhとなっており、省エネ性も兼ね備える。
しっかり暖める「あったかアップ」機能と「ハイパワー運転」を搭載。外気温が-15℃のときでも、最高温度約60℃の温風を送り出す。足元温度でも最高40℃まで暖めるため、寒い日も快適に過ごせるとしている。本体には素焼きのような質感のパネルを採用し、居住空間と調和するデザインに仕上げた。
室外機についた霜を溶かすために暖房を一時停止する「霜取り運転」では、外気温と室外機の熱交換器について温度をきめ細かく確認しながら、最適な霜取りのタイミングを見極める。これにより、従来と比べて約33%、霜取り時間を短縮した。合わせて、室温の低下に備えてあらかじめ温度を上げる「ホットキープ除霜」機能を併用し、霜取り運転時の室温の低下を抑える。
清潔ニーズの高まりに応じて、清潔機能「ノクリア・クリーンシステム」を拡充した。冷房・除湿運転中に生じる水分で汚れを洗い流した熱交換器を加熱して清潔にする「熱交換器加熱除菌」や、電気集じん方式を使用した空気清浄機能「プラズマ空清」のほか、室内機のフィルターに「ウイルカット・フィルター」を新たに採用。特殊なコーティングを施しており、フィルターに付着したウイルスや細菌を抑制。カビの繁殖を防ぐとしている。
また、昨今の寒冷地域における夏の冷房需要の高まりを受け、室温をキープしながら除湿する「再熱除湿」機能と、再熱除湿と冷房を自動で切り替える「さらさら冷房」を新たに搭載している。
同時に発売となるDNシリーズは設置性に優れ、高さ250mm・横幅777mmというコンパクトな室内機が特徴。気流を最大10m先まで運ぶ「ロング気流」、床面左右170度まで気流を広げる「ワイド暖房」を備える。新モデルでは「熱交換器加熱除菌」機能に加え、新たに「プラズマ空清」や「ウイルカット・フィルター」機能を搭載した。