ニチレイフーズは10月5日、「全国から揚げ調査2021」を発表した。同調査は8月20日~30日、全国の20~79歳の男女1万4,099名を対象に、インターネットで実施した。

  • 鶏を使った好きな料理

鶏を使った好きな料理について尋ねたところ、88.4%が「鶏のから揚げ」と回答した。2位は「焼き鳥」(72.9%)、3位は「チキン南蛮」(57.0%)となっている。「鶏のから揚げ」は2年連続で1位を記録した。

また、全29品のおかずから好きなものを選択してもらったところ、全体の70.8%が「から揚げ」を選択し、2年連続で好きなおかずランキング第1位に輝いた。2位には「焼肉(69.4%)」、3位には「餃子(69.1%)」がランクインしている。

聴取したから揚げ喫食頻度に、1回で食べる平均個数を掛け合わせて1年間の消費個数を算出したところ、2021年の年間消費量は昨年と同様に約400億個以上となる見込みであることが分かった。月に1回以上から揚げを食べる人は全体の約80%だった。

  • から揚げの年間総消費量

1カ月以内のから揚げ喫食率をルート別でみると、「惣菜」(47.6%)が最も多く、次いで「手作り」(44.2%)、「冷凍食品」(29.1%)、「コンビニ」(24.4%)、「鶏のから揚げ専門店」(19.9%)、「外食」(19.0%)となった。

から揚げで好きな部位について尋ねたところ、「もも」(85.6%)が最も多く、「むね」(47.0%)、「手羽先」(38.7%)という順になった。「もも」は幅広い性年代の支持を集めたが、「むね」は70代男性で好意者が最も多く、70代女性は最も少ないという「対照的」な結果となった。「手羽先」は特に男性の支持が高かった。

  • から揚げで好きな部位

都道府県別に、から揚げの1カ月間平均喫食個数を調べたところ、最も多い県は「岐阜県」(55.4個)で、2位は「山形県」(55.0個)、3位は「北海道」(49.7個)だった。部位別に見ると、「もも」好きの1位は「京都府」、「むね」好き1位は「埼玉県」だった。

  • から揚げの1カ月間平均喫食個数

冷凍食品のから揚げの月1回以上の喫食率を都道府県別で見ると、「宮城県」(35.0%)、「富山県」(34.7%)、「島根県」(34.3%)が多かった。1回に食べる個数と冷凍食品のから揚げ喫食頻度から1カ月の平均喫食個数(一人当たり)を推計すると、「茨城県」(平均9.53個/月)が最も多くなっている。

から揚げ喫食時にレモンをかけるか尋ねたところ、54.1%が「かける」と答えた。男性では「最初に全体にかける」(20.3%)が最も多いが、女性は「味変をしたい時」(20.7%)が多い。

レモンを他人が全体にかける行為については、76.4%が「なんとも思わない(許せる)」と答えている。都道府県別でみると、許容者が多い都道府県の上位は「沖縄県」(89.0%)、「大阪府」(87.0%)、「東京都」(84.0%)、「神奈川県」(84.0%)だった。反対に許容者の少ない県は、「新潟県」(69.0%)、「福井県」(69.0%)、「宮城県」(67.0%)となっている。