スズキはこのほど、フルカウルストリートバイク「GSX-S1000F」を全面改良した全く新しいコンセプトのスポーツツアラー、新型「GSX-S1000GT」を発表した。10月より世界各国で順次販売を開始する。
新型「GSX-S1000GT」スーパースポーツバイクのDNAを受け継ぎ、ツーリング性能を高めたスポーツツアラー。電子制御システムS.I.R.S.や同社初となるスマートフォン連携機能付き大画面フルカラーTFT液晶メーターなどを採用し、日常での扱いやすさと長距離のツーリングにおける快適性や高速安定性を追求した。
スタイリングは、ツアラーらしい堂々とした佇まいのなかにも軽快なスポーツ性能が感じられる、シャープでのびやかなラインを使ったデザインとした。
全回転数域で余裕のあるパワフルな水冷直列4気筒999cm3エンジンは、低速域からでも使いやすいスムーズなトルク特性としながらも、高揚感のある加速性能を実現。軽量で剛性感のあるフレームに搭載することで、日常での扱いやすさとワインディングや高速道路などでの操縦安定性を両立させた。また、排ガス規制「ユーロ5」に対応(欧州仕様車)しながら、最高出力の向上を実現した。
長距離ツーリングにおける疲労低減のため、浮動式ハンドルやラバー付きフットレスト、専用グラブバーを採用し、ライダーとタンデムライダーに伝わるバイクからの振動を軽減した。加えて、ハンドルバーの幅を広げ、ハンドル位置をライダー側に近づけることで、よりツーリングに適したアップライトなライディングポジションを実現した。また、空力性能を追求したスクリーンや専用設計のシートを採用し、ライダーの快適性を向上させた。
さらに、同モデル専用開発品を含む豊富な純正用品を用意し、快適性、利便性の向上、バイクのカスタマイズを可能としている。