フィリップスは10月5日、電動ファン搭載の次世代型マスク「ブリーズマスク」から、日本サッカー協会(JFA)が公認するサッカー日本代表オフィシャルライセンスモデルを、5,000個限定で販売開始した。直販サイト、Amazon.co.jp、楽天市場、家電量販店などで取り扱う。

  • 「ブリーズマスク」サッカー日本代表オフィシャルライセンスモデル。向かって右側についているのが、マスク内の空気を循環させる電動ファンだ

フィリップス・ジャパンは2019年からスポーツヘルス領域に注力し、2020年12月にはJFAパートナーシップを締結している。今回アスリートやスポーツ観戦、スポーツを楽しむユーザーに対し、マスクを着用していても快適に過ごしてほしいという思いからサッカー日本代表オフィシャルライセンス商品の販売に至った。

新製品は、2020年11月に発売した電動ファン搭載マスク「ブリーズマスク」をベースに、SAMURAI BLUEをイメージしたネイビーカラーと、ファンを囲む赤いラインをデザイン。また、左側に搭載する電動ファンに貼れる9種類の専用ステッカーが付属する。化粧箱も特別なデザインのボックスが用意される。機能面は2020年11月発売モデルと同等で、大人用サイズのみの展開だ。

  • 電動ファンに貼れる9種類のステッカーが付属。自分で好きなデザインを選んで貼り付けられる。日本サッカー協会のシンボルとなる八咫烏マークがデザインされている

  • デザインの例。本体のネイビーカラーと、ファン周りに入った赤いラインがサッカー日本代表オフィシャルライセンスモデルの特徴だ

搭載する電動ファンは日本電産製で、毎分約41リットルの空気を排出。着用時の呼吸抵抗を大幅に減らし、新鮮な空気がマスク内を循環する仕組みだ。電動ファンは充電式。充電インタフェースはmicroUSBとなる。電動ファンは弱、中、強と3段階で強さを設定できる。駆動時間は約2~3.5時間(ファンの強さにより異なる)で、充電時間は約3時間。

素材はメッシュ素材で、日本人の顔に合わせた熱による成型で、強度と柔軟性のバランスがとれたとする。内部には有害物質を除去するフィルターを備え、飛沫やPM2.5、ウイルス、花粉、細菌、紫外線(UPF50+)などからユーザーを保護。PM2.5や花粉は95%、細菌は99%、ウイルスは98.87%カットできるとする。フィルターは取り換え可能。

  • ブリーズマスク」サッカー日本代表オフィシャルライセンスモデルを外してみたところ。交換可能なフィルターを装着して使う

  • フィルターは取り外し可能。本体にひっかける形で装着するが、軽い力で簡単に取り外し・装着できた

  • 電動ファンは磁石で固定されている。この電動ファンも本体から取り外せ、パーツをすべて取り外した本体は手洗いできる。本体は触るとわずかに反発を感じるメッシュ素材で、丁寧に手洗いすれば型崩れは防げそうだ

本体の重さは約60g。希望小売価格は12,540円。5枚入りの交換用マスクフィルターを1,595円で別売する。マスクフィルターは決まった交換時期があるわけではないが、同社スリープ&レスピラトリーケア事業部の安部美佐子事業部長によると、1週間ほどが目安という。

  • 実際に装着してみたところ。鼻と顔のまわりの隙間などもうまく覆われている。耳にかける紐の長さも調節可能

  • 「ブリーズマスク」サッカー日本代表オフィシャルライセンスモデルの発表会には、元プロアスリートの中澤佑二さんがゲスト登壇した。華麗なリフティングを披露し、運動してもマスクがずれないことをアピールした。中澤さんは「掃除中や犬の散歩でもマスクの中で汗をかかなかった。とても快適に使える」とコメント。「スタジアムでサポーターが応援するときも、熱さで蒸れることない優れモノ」と強調した

  • 左からフィリップス・ジャパン代表取締役社長の堤浩幸氏、元プロアスリートの中澤佑二さん、スリープ&レスピラトリーケア事業部の安部美佐子事業部長

  • 電動ファンについている丸いボタンを押すことで、起動&ファン弱→ファン中→ファン強→停止が切り替えられる。マスク内部に空間があるため押しにくいかと思ったが、弱い力で押してもスムーズに反応した。なお電動ファンから排出される空気はファンの下方向に排出される

  • 2020年11月に発売した「ブリーズマスク」は発売3日で初回在庫を完売した注目商品。現在は海外9か国で展開、累計出荷台数は15万台を超えたという