公開中の映画『総理の夫』の東京・パリ2都市生中継舞台あいさつが4日、都内で行われ、中谷美紀、田中圭、原田マハ(リモート出演)が出席した。
原田マハの25万部超えベストセラー小説『総理の夫 First Gentleman』を河合勇人監督が映画化した本作。田中圭と中谷美紀をダブル主演に迎え、大財閥生まれの世間知らずなお坊ちゃんにして鳥オタクのファーストジェントルマン・相馬日和(田中)と、才色兼備で完全無欠なカリスマ女性総理(中谷)・相馬凛子の姿をコミカルに描く。
原作者の原田マハが住むパリと東京を繋いで行われたこの日のイベントに、ダブル主演の田中圭と中谷美紀が登壇して舞台あいさつ。公開初日から12日目を迎え、周囲の反響として田中が「試写会で後半はずっと泣きっぱなしで、その感覚が自分だけかと思いました。観に行ってくれた友だちが『後半分かった』と言ってもらったので良かったと思います」と友人も田中と同じ思いだったという。中谷は「やっぱり田中さん演じる日和くんは働く女性や働いていない女性の理想の夫だと思うし、実際にそういうお声をいただきました。素敵でした」と称賛すると、田中は「素が出ちゃいましたね。僕の素が」と得意げになって笑いを誘った。
また、2013年に原作を発表した原田は「当時はまだ女性の立場が注目されず、その中で日本のリーダーで女性が少ないと懸念していました。もし日本のトップである総理大臣が女性だったらどうなるだろうと思って着想して、先にタイトルの『総理の夫』が自分の中で降りてきて、夫の立場から日本初の女性総理を書いてみたらということで痛快な政治エンタテインメントにできたらいいなというところから始まりました」と明かし、「田中さんの優しいところやお茶目なところやアワアワしているところが日和に近く、映画も最後まで引っ張られて拝見することができました。凛子は頭の中で完全に中谷さんを妄想していました。演じていただけて妄想がリアルになってビックリしましたし、とてもうれしく思います」と田中と中谷に感謝した。
イベント中には原田から田中と中谷に質問するコーナーも。「撮影を通して新しい発見は?」と原田が2人に投げ掛けると、田中が「中谷さんが意外にお茶目。本当にビシっとされている気品高いイメージがどうしてもあります。なんて喋りかけようかと色々不安でしたが、意外とオトボケさんなことを言ったりします。可愛らしいなと。ギャップは新発見でしたね」と回答。対する中谷は「田中さんはとても空気の読める方。コメディーパートもとってもお上手で間合いとか表情とかリアクションも上手なんですが、夫婦の愛など雰囲気を自然に作ってくださるんです。私自身が努力しなくても自然に凛子の気持ちになれてとても楽でした」と語っていた。