キヤノンは10月5日、インクジェット複合機「PIXUS」シリーズの新製品を発表した。自宅でリモートワークをするビジネスパーソンが仕事とプライベートで使えるプリンターを買い求めるケースが増えていることを受け、印刷コストを下げつつ本体価格も抑えた写真画質モデルを新たに投入する。面倒な設定の必要なくボタン一発でコピーができるよう改良したり、スキャンした画像をQRコード経由でスマホに送信する機能を追加するなど、子どもやシニアなど家族も使いやすくした。
今回発表した製品のラインアップや実売価格、発売日は以下の通り。
機種名 | 予想実売価格 | 発売日 |
---|---|---|
PIXUS XK100 | 40,150円 | 10月14日 |
PIXUS TS8530 | 37,950円 | 11月上旬 |
PIXUS TS7530 | 21,450円 | 10月14日 |
PIXUS TS5430 | 13,750円 | 12月上旬 |
低ランニングコストながら本体価格はそれほど高くない「PIXUS XK100」
今年の新製品の注目は、最上位モデルの「PIXUS XK100」。L判の印刷コストは約9.8円と、主力モデル「PIXUS TS8530」(約22.1円)や低価格モデル「PIXUS TS7530」(約31.8円)の半分以下に抑えた。A4文書印刷やコピーなども同様に低コストでプリントでき、テレワークで文書や資料をたくさんプリントしたい人や、学習教材などをプリントする機会の多い人も、インク代を抑えられる。
大容量インクタンクを備えた同社の「GIGA TANK」シリーズとは異なり、染料4色+顔料ブラックの5色インクとなるため、写真も文書もきれいにプリントできる。
機能面では、本体に独立したモノクロコピー/カラーコピーのボタンを搭載し、ボタン一発でモノクロコピーやカラーコピーが実行できる「1pushコピー」機能を搭載する。また、メニュー画面を「仕事/学習モード」に切り替えられ、クラウド連携など業務でよく使う機能が簡単に呼び出せるようにした。
スマホ連携機能では、スキャンしたデータを自動でクラウドにアップロードし、画面に現れたQRコードをスマホで読み取ればスキャンしたデータをスマホで表示する機能を搭載した(XK100とTS8530が対応)。
LINEと連係したコンテンツのシェア機能「PIXUSトークプリント」も新たに追加した(今年の新製品4機種すべてが対応)。自分で作ったイラストなどのデジタルコンテンツをLINE経由でクラウドにアップロードし、生成されたプリント番号をSNSなどで告知すれば、友人やファンなどがLINEアプリ経由でそのイラストなどをPIXUSでプリントできる。
大型タッチパネル液晶とグレーインクを備えた「PIXUS TS8530」
4.3型ワイドの大型タッチパネル液晶を搭載した高性能モデル。メニュー画面を基本機能に絞った「かんたんモード」に切り替えられ、子どもやシニアでも迷わず扱える。インクはグレーインクも加えた6色で、写真もきれいにプリントできる。
スマホで簡単にセットアップできる「PIXUS TS7530」
5色インクの普及価格モデル。専用のスマホアプリの指示にしたがっていけばプリンターやWi-Fiのセットアップができる機能を4機種で唯一搭載する。
1万円台前半で買える「PIXUS TS5430」
実売1万円台前半で買える低価格モデル。インクは4色。ピンクモデルを用意する。