モデル、女優に加え、「ELAIZA」名義でアーティストという肩書も加わり、活躍の幅を広げている池田エライザ。女優としては、現在放送中のNHKよるドラ『古見さんは、コミュ症です。』(毎週月曜22:45~23:15)のヒロイン・古見硝子役が話題を呼んでいる。9月4日に「第33回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2021 AUTUMN/WINTER」(マイナビ TGC 2021 A/W)に出演した際に池田にインタビューし、ドラマについて話を聞いた。

  • 池田エライザ

NEWSの増田貴久が主演を務める『古見さんは、コミュ症です。』は、平凡で小心者の男子高校生・只野仁人(増田)と、校内のマドンナ的存在ながら、人と話すことが極端に苦手な女子高校生・古見硝子(池田)を中心とした物語。持ち歩いているスケッチブックに文字を書いて“会話”する古見硝子の感情を、池田がほぼ無言の演技で見事に表現している。

池田は「私自身も原作コミックを読んで非常に救われましたが、やっぱり誰しも1つや2つは、自分がうまくできないことがあると思うんです。古見さんの世界においてはすべてが肯定され、自分の不器用な姿こそが美しくて魅力的に感じられる気がします。また、台詞1つをとっても、みんなで話し合うという、常に配慮のある現場で作っています。いろんな捉え方をされることもあると思いますが、純粋に真心いっぱいで作ったドラマなので、ピュアで優しい目線で観てもらえたらと」と本作の魅力を語る。

池田自身も、古見硝子というキャラクターにとても共感できたそうだ。「私も“池田依來沙”(本名)と字面が派手なので、どうしても“陽キャ”や“パリピ”のように思われるんですが、実はずっとその真逆のところにいます。古見さんも学校の中ではマドンナで、友達がいっぱいいるように見えますが、実はずっと孤独で、学校の行事にも参加できない。友達と『自分はこういう人間です』と伝えられるような関係にもなれないから、ずっと勘違いされたまま苦しんでいる、というのは非常にわかるし、きっとみんなも共感できるんじゃないかなと思います」

そして、主演の増田について「本当に天使みたいな人柄」と述べ、「座長としてもしっかり現場を成り立たせてくださいます。例えば、芝居をする上で、設定について相談しても、すごく真剣に話を聞いてくださるから、現場では本当に助けられました」と感謝した。

■池田エライザ
1996年4月16日生まれ、福岡県出身。2009年に『ニコラ』専属モデルとしてデビュー。2011年、映画出演をきっかけに女優として注目を集め、映画、ドラマと活躍の場を広げる。Netflix『FOLLOWERS』(2020年春配信)で演技の幅を開拓し、2020年には映画『夏、至るころ』で映画監督も務めた。2021年は映画『騙し絵の牙』、『賭ケグルイ 絶対絶命ロシアンルーレット』をはじめ話題作品に多数出演。9月6日放送NHKよるドラマ『古見さんは、コミュ症です。』にヒロインとして出演中。2022年公開映画『真夜中乙女戦争』が公開を控えている。