シャープは、ディスプレイに触れなくても、指をかざすと操作できるタッチパネル「静電ホバータッチディスプレイ」を開発した。2021年10月19日~22日まで開催される「CEATEC 2021 ONLINE」に出展する。
静電ホバータッチディスプレイは、新たに開発した高感度のタッチコントローラーによって、ディスプレイの表面から最大約5cm離れた位置にある指を、高い精度で検知。ディスプレイに直接触れず、指を浮かせた状態で操作できる。手袋をした指でもしっかりと検知するという。
横向き設置のみならず、縦向き設置や斜めに角度をつけての設置(上向き0~20°、45°)も行える。画面上に操作ガイドを表示したり、指を検知したら効果音を鳴らしたりすることで、直感的なユーザーインターフェースを実現する。
画面サイズは、15インチ程度の中型~55インチ程度の大型まで幅広く対応。店舗のセルフオーダー端末、公共施設・商業施設の受付端末、あるいは案内用デジタルサイネージなどへの搭載を想定しており、昨今の感染症対策に伴う「非接触」ニーズに応えていく。また、食品・薬品工場や手に油や汚れが付着しやすい生産現場などに用いる機器にも応用可能としている。