俳優の内藤剛志が主演を務める、テレビ東京の月曜プレミア8枠ドラマ『今野敏サスペンス 疑念 警視庁強行犯係 樋口顕』(11日20:00〜)が放送される。

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    内藤剛志

同作は今野敏の原作による本格ミステリーのドラマ化作。15年以上にわたりスペシャルドラマとして9作放送され、今年1月には『金曜8時のドラマ』枠で初の連続ドラマとして好評を博した。警視庁捜査一課強行犯係の警部・樋口顕(内藤)が、決してヒーローではない無彩色の刑事として活躍する。

今回、人気シリーズの記念すべき10作目として、スペシャルドラマを放送。内藤演じる樋口警部を支えるお馴染みのレギュラーキャストも勢揃いする。樋口警部の盟友にして最大の理解者、警視庁刑事部捜査二課選挙係の警部・氏家譲(佐野史郎)、樋口警部をはじめとした強行犯第三係を見守る上司で警視庁刑事部捜査一課の管理官・天童隆一(榎木孝明)、不器用な父親・顕と娘・照美の関係を温かく、時に厳しく見守る、樋口の妻・樋口恵子(川上麻衣子)、父親に反発心を持つこともあるものの信頼を寄せる樋口の一人娘・樋口照美(逢沢りな)、榎木演じる天童管理官の遠縁にして現代っ子で樋口の部下・菊池和馬(佐野岳)、そしてジャーナリストとして野心家ながらその裏には実は暗い過去を持つ新聞記者の遠藤貴子(矢田亜希子)が登場する。

ゲストキャストとして、美のカリスマ『BMC』代表・藍沢瑛子を檀れいが演じ、その現夫でBMC副社長・藍沢悟志を竹財輝之助、藍沢瑛子の部下・吉田有希を黒川智花が演じる。2人は同局のドラマ『にぶんのいち夫婦』にも出演しており、疑惑のコンビが舞台を移しサスペンスドラマで再共演となる。さらに西川可奈子、美容家のIKKOも出演する。

また、新作の放送を前に過去の樋口シリーズ名作も続々放送予定。10月4日17時30分からはドラマ傑作選として今年1月に放送され大好評だった『今野敏サスペンス 警視庁強行犯係 樋口顕』の連続ドラマシリーズを連日再放送する。 新作放送の前日である10月10日14時からは日曜ミステリー枠にて『今野敏サスペンス ビート 警視庁強行犯係 樋口顕』を再放送する。

内藤剛志 コメント

2003年に第1作目をやりまして、テレビ東京さんがすごくこの作品を大切にしてくださったので僕の中では本当にライフワークみたいな感じになっています。10年以上この役と向き合っているし、ずっと樋口顕が僕の中にいる感じです。
今年はレギュラーでドラマもやらせてもらい、その後の2時間ドラマは僕の中ではとても大事なものです。レギュラーをやってみて色々思ったこともあるので、それをなるべく反映したいなという思いが強くあり、そういう意味では記念すべきレギュラー以降の1発目ってことで、相当面白いと思います。
このドラマの見どころのひとつだと思うんですけれど、佐野がどこで出て来るかは楽しみにしていて欲しいです。佐野も含めみんなの元気な顔が見れてほっとしましたし、会えた喜びは大きいなと感じました。観てよかったと思ってもらえるように、生きる希望みたいなものを僕は伝えたいと思います。この作品は、人間的な話でヒーローはいない話だけど、全員普通の人で頑張って生きている姿というのを見て欲しいです。代わり映えのない毎日の中でも楽しく生きていこうと思ってもらえると嬉しいです。楽しみにしていただきたいんですけれど、今回初めてドローンを使っています!ワイド感がすごいので、事件とリンクするという意味も含めて非常に重要な場所で使われていると思います。ドローン映像も是非お楽しみに!

佐野史郎 コメント

こうしてドラマの現場に、そして樋口の現場に戻ってこられたというのは本当に嬉しかったです。ワンシーンだけではありますが感謝の気持ちと、あらためて俳優の仕事を続けていきたい、俳優の仕事が好きなんだな、まだまだやりたいことがあるんだなとはっきりと教わる思いをした、今回の現場でした。
退院直後は、体力も落ちていて本当に出演できるかどうかもわからなかったので、はっきりとお約束もできなかったのですが、声だけの出演でも良いのでどんな形であれ参加したいなとは思っていました。こんな風に普通に今まで通り撮影に参加できるとは思っていなかったので、なおさら喜びは大きいです。
病気のことが「災い転じて福となす」ようにと、コロナ禍でみなさまもひしひしと感じていらっしゃることとは思いますが、このドラマを通していま一度この日常というものの平穏・平和に暮らせることのありがたさを、視聴者のみなさまと共感できたらいいなと思っています。
今年は連続ドラマにもなりましたし、“氏家”という役が僕の俳優人生の中でこれほど大きな存在になっていくとは当初は思ってなかったです。今回の物語もですが、これまで過ごしてきた時間の蓄積が垣間見れるようなシーンになればいいなと思っています。作品も色んな時代を経てきていますが、世の中がどう変わろうと、変わらないメッセージというか、自分たちにとって何が大事なのかということを常に樋口は問いかけていると思うんですよね。樋口自身の中でも常に葛藤をしているし、娘も大人になり、家族の関係も変わっていくのですが、それでも変わらない家族への思い、社会への思いが、このコロナ禍だからこそはっきりと見える作品になっているのではないかと思います。

山鹿達也プロデューサー (テレビ東京 制作局ドラマ室) コメント

今年1月クールの連続ドラマが終了し、多くの視聴者から続編ご要望の声を多数いただきまして、こうして早々にスペシャルドラマとして製作・放送出来ることをたいへん嬉しく思います。主演の内藤さんをはじめレギュラーキャスト陣、監督スタッフも気合入りまくりで、製作しました。
今回のゲストには「三匹のおっさんSP」でご一緒した檀れいさん、大方斐紗子さん。「にぶんのいち夫婦」でご一緒した黒川智花さん、竹財輝之助くん。「ただ離婚してないだけ」からは西川可奈子さんにご出演いただき、さらにIKKOさんにも参加いただき、まさにタイトルの「疑念」の通り、誰が犯人か分からない極上のエンターテインメント・ミステリーが出来ました。今回も、ヒーローではない普通の中年刑事・樋口顕が事件の真相に迫り、その裏にある人間の業を炙り出します。アッと驚く展開を用意していますので、最後まで見逃さないでください。年配から若者まで本格ミステリーと人間ドラマを楽しめる自信作になっています。どうぞご期待ください。

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