お笑いトリオの東京03が、ゲストの“スタア”とともに繰り広げる日本テレビのコント番組『東京03とスタア』(3日スタート、毎週日曜13:45~ ※関東ローカル/TVer・Huluで見逃し配信)。念願だったというスタジオコント番組に、初回の収録を終えた3人は「本当に楽しかった!」と充実の表情を見せた。

これまでライブを主戦場にしてきた彼らは、テレビ番組での今回の新たな試みにどう挑んだのか――。

  • (左から)東京03の豊本明長、飯塚悟志、角田晃広

    (左から)東京03の豊本明長、飯塚悟志、角田晃広

■テレビが無理ならライブで

角田晃広が「『8時だョ!全員集合』とか『カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ』とか見てましたからね」、豊本明長が「僕は欽ちゃんから始まってますね」と言うように、幼少期からテレビのコント番組に親しんできた東京03。

飯塚悟志は「ドリフから『(オレたち)ひょうきん族』『夢で逢えたら』『(とんねるずの)みなさんのおかげです』『(ダウンタウンの)ごっつええ感じ』『(ウッチャンナンチャンの)やるならやらねば!』とか、脈々とあるコント番組をずっと見続けていたので、やっぱりこの世界に入って売れたら、コント番組をやりたいと思ってたんです」と語る。

しかし、いざ芸人になり、テレビに出演する売れっ子となっても、制作費や手間暇のかかるスタジオコント番組はテレビ界からほとんど姿を消していた。『キングオブコント』の王者という立場になっても、「テレビでコント番組というのは、なかなか叶わなかったので、それはもう一旦諦めて、ライブでコントをやり続けていこうとなったんです」(飯塚)と、自分たちで活動の場を切り開いていくことになった。

そこにやってきた、昨今のテレビでのお笑い番組ブーム。火付け役の1人である日本テレビ『有吉の壁』企画・総合演出の橋本和明氏と、テレ東他局初番組となる佐久間宣行氏がタッグを組んで誕生したのが、今回の『東京03とスタア』だ。

  • 佐久間宣行氏(左)と橋本和明氏 (C)NTV

■ものすごいご褒美を頂いた

東京03は、日テレで『漫画みたいにいかない。』シリーズ、テレ東でも佐久間氏が手がけた『ウレロ』シリーズと、ワンシチュエーションでのコメディ番組の経験はあるが、今回はコントごとに複数のセットを建てる贅沢な作りで、なおかつ自分たちの“冠番組”。

飯塚は「あれだけ豪華なセットを建ててもらって、あれだけ豪華なゲストを呼んでいただいて、本当にこの世界で頑張ってきて良かったなと思いますね。本当にありがたいです」と感謝し、それゆえに「周りの芸人からも、これはうらやましがってもらえると思います。誰かがこういう番組をやったって聞いたら『おお、これはすごい!』って思うし、自分もやりたいって思うだろうから、そういうお仕事をもらうのは本当にうれしいです」と、喜びを噛み締める。

念願が実現し、3人は口々に「夢みたい」という言葉を口にしたが、「なんだろう…昔からの夢が叶ったっていう感じでもない、それ以上の感じなんです。何かものすごいご褒美を頂いた感じがします」(飯塚)と、不思議な感覚になっていることを打ち明けた。