コント日本一を決める『キングオブコント2021』が、2日(19:00~)にTBSで生放送される。初の決勝進出を決めたお笑いコンビのザ・マミィ(林田洋平、酒井貴士)に意気込みを聞いた。

  • ザ・マミィの林田洋平(左)と酒井貴士

林田は「準決勝の壁に阻まれてきたので感無量です。いったん喜んでいますけど、よく考えたら、ここからすごい戦いがあるんだなと思って、ここからだなという気持ちです」と決勝進出を決めた心境を告白。酒井は「お笑い芸人になるときに、自分がファイナリストになる夢を見る。それが今、現実になりまして、ここからは余生というか(笑)」と話し、林田が「余生続きだな(笑)。昔、『爆笑オンエアバトル』に出られたときも『余生』って言っていたよ」とツッコんだ。

酒井はまた、「巨匠さんが2014年と2015年に決勝に進出して以降、人力舎からは決勝に出ていない。僕はずっと岡野(陽一)さんにかわいがってもらっていまして、岡野さんが決勝に行ったらギャルが1人来たと。『お前も決勝に行けばギャルが来るよ』って言われたので、それが楽しみで」と話して笑いを誘ってから、「あの舞台でネタがやれるのが本当に楽しみ。そこに優勝がついてきたら最高だなって」と少し真面目な話を付け加えた。

決勝進出をきっかけにブレイクする芸人も多い。決勝進出後の変化への期待を尋ねると、林田は「人力舎の営業を仕切っている方に『決勝行きましたよ』ってご挨拶をしてギャラが上がったらいいなと。今、なんとかバイトやってないですけど、ギリギリなので、そこは切実に」と期待。酒井は「僕はテレビにもドッキリや過酷なことで出させていただいていて本当にうれしいんですけど、ヘンテコタレントになりかけていたので、ちゃんとコントができるというのを見てもらいたいです。このままじゃ危なかったです。ヘンテコタレントで終わるところでした」と話した。

ファイナリスト10組中、ザ・マミィ以外の9組は吉本興業所属。林田は「関係ないと思いつつ、皆さんお世話になっている先輩方ですけど『他事務所だな』っていうのは感じます」と打ち明け、酒井は「今、『他事務所』って言ってるけど、人力舎がすごくなって、いつか吉本さんを『他事務所』って言ってみたい」と告白。林田が「転覆計画!? 怖い怖い」と慌てると、酒井は「それくらいの野望を持ちたい。『コントの人力舎』だと」と補足した。

そして、林田は「芸人になって、『自分はここにいるんだぞ』って知ってほしい毎日だった。ちょこちょこいろいろ出させていただいてもそこが満ちることはなかったので、『キングオブコント』で優勝して『ザ・マミィっていうのが、林田、酒井がいるんだ』と知らしめたい。『うおー! こにいるぞー! 見てるかー!』という気持ちです」と意気込み。

酒井は「僕は、悲しい学生時代を送ったり、お金の面で苦労したり、恋愛でも報われなかったり、どうしても弱い人間になりがちなんです。僕を見て勇気を持ってもらえたら。僕みたいな人に勇気を与えたい。こういう人でも頑張れる、面白くなれるという、希望の光になりたい」と語った。

今年も昨年に続き、ダウンタウンが総合MCを務める『お笑いの日2021』(14:00~21:54)を8時間にわたって生放送。そのフィナーレとして『キングオブコント2021』が放送される。14回目となる今大会から即席ユニットの参加が可能に。また、松本人志以外の審査員を一新。新審査員4人は『お笑いの日』として放送される4番組『お笑いミクスチャーフェス』『ソウドリ』『ザ・ベストワン』『キングオブコント2021』で1人ずつ発表される。

決勝進出を果たしたのは、うるとらブギーズ、蛙亭、空気階段、ザ・マミィ、ジェラードン、そいつどいつ、男性ブランコ、ニッポンの社長、ニューヨーク、マヂカルラブリーの10組(※50音順)。エントリー総数3015組の頂点に立ち、キングの称号と優勝賞金1000万円を手にするのはどの組か。